オリジナルアクセスをドキュメントのライフサイクルを通じて維持するための機能も追加される。これにより、ファイルへのオリジナルアクセスを持つビジネスユーザーは、そのファイルが共有ライブラリー内で移動された場合も、アクセスを維持できる。ファイルが移動されると、オリジナルアクセスを持つユーザーは以前と同じパーミッションが維持された新しいリンクと、移動に関する通知を受け取る。
ファイル単位でコメント通知をオフにできるオプションも年内に追加予定だ。
年内にはさらに「Sync admin reports」が追加され、管理者が新しいダッシュボードから組織内のOneDrive同期アプリの利用状況や稼働状態を視覚的に確認できるようになる。新しいダッシュボードでは、同期アプリのバージョンや同期状態、デバイス別の上位の同期エラーを確認できる。
Microsoftは先日、OneDriveとSharePointのファイル保護とガバナンスを強化するための機能の一般提供(GA)開始を発表した。「Microsoft Information Protection」の機密ラベルを利用したファイルの保護や自動分類、SharePointサイトにおける機密ラベルの使用、情報バリアなどだ。
これに加えて、管理者は間もなく、外部アクセスの自動無効化、ワンタイムパスワード(OTP)等を利用した多要素認証、OneDriveとSharePointに対する継続的なアクセス評価なども利用できるようになる。
また、年内にはOneDriveのすべての管理者向け機能(共有、アクセス、同期、ストレージの管理機能など)をSharePointの管理センターで利用できるようになるなど、管理ツールが1カ所に集約される予定だ。
これにより、レポート、WCAG 2.1に基づくアクセシビリティ対応、Global Readerのサポート、エラーメッセージ、パフォーマンス等の面で、いくつかの機能強化がなされる見込みだ。
このほか、外部協力者のアクセス権を自由に延長、無効化したり、強制終了日を設定したりするための新しいオプションも間もなくリリースされる。
さらに個人向けにも、OneDriveで家族やグループでの共有をより容易にする機能が7月にリリースされる。個人ユーザー向けのバージョンで、ウェブ版OneDriveで利用可能な新しいコンシューマー向けの機能により、ファイルや写真、動画、アルバムを共有するグループを事前に設定できるようになる。
また家族間、グループでの共有機能が、全ての無料/有料のコンシューマー向けプランで利用できるようになる。ウェブ版OneDriveでまもなくリリースが始まり、7月末までに一般提供される見通しだ。2020年中にモバイルアプリ、同期クライアント、「Mac」でも使えるようになるほか、「Word」「Excel」「PowerPoint」から直接利用できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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