Microsoftは、3月に「Microsoft 365 Personal/Family」のサブスクリプションについて発表した際に、モバイルアプリ版の「Microsoft Teams」にコンシューマー向けの新機能を追加する計画があることを明らかにしていた。同社は米国時間6月22日、このTeamsのコンシューマー向け新機能を、プレビュー版として順次リリースすると発表した。
コンシューマー向けの新機能は、既存のTeamsアプリに追加されるもので、コンシューマー向けに新バージョンのTeamsアプリがリリースされるわけではない。Microsoftによれば、これらの新機能を追加する目的は、個人やグループ、家族などの多様な立場でコミュニケーションを行う人のために、1カ所でさまざまな機能がそろう「ハブ」を提供し、個別のツールをバラバラに利用する必要性を減らすことだという。
現時点で判明している新機能には、チャット/メッセージング、ビデオ通話、グループ内でリスト/ドキュメント/カレンダーを共有する機能、Teamsアプリ内でWord/Excel/PowerPointのドキュメント(OneDriveに保存)を共同編集・ファイル共有する機能、位置情報の共有機能、Teamsに付属する「Teams Safe」を使用して、パスワードやログイン情報などの重要情報を保存・共有する機能などがある。Teams Safeは「OneDrive Personal Vault」とは別の機能で、Teamsのモバイルアプリからのみアクセスでき、ファイルや写真、動画などは保存できない。
これらのコンシューマー向け機能は、現時点では無料で提供される予定だ。ただし、将来、Microsoft 365 Personal/Familyのサブスクリプション契約を必要とするプレミアム機能が追加される可能性もある。これらのコンシューマー向け機能は、2020年中にWindows版のデスクトップアプリとウェブ版にも追加される計画だという。
これらの新機能のプレビュー版は「今後数週間」かけて順次ロールアウトされる。新しいコンシューマー向け機能の一般提供は2020年中に開始される予定だ。これらのプレビュー版の機能は、中国では当面提供されない。Microsoftは、その理由を公表しておらず、今後提供される可能性はあるのか、提供される場合時期はいつ頃になるのかも明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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