Adobeは、「Flash Player」を2020年末までにコンピューターからアンインストールするよう促すプロンプトを表示する計画だ。Flash Playerは、2020年12月31日にサポートを終了(EOL)する予定になっている。
Adobeはサポート終了の6カ月前となる6月に入り、「Adobe Flash Playerサポート終了情報ページ」でこの計画を明らかにした。
Adobeによると、サポート終了に伴って更新を終了するだけでなく、Flash Playerのすべてのダウンロードページをウェブサイトから削除するとしている。
これにより、ユーザーがソフトウェアをインストールし、保守されていないバージョンを使い続けることを防ぐ。
Adobeはさらに、「Flashベースのコンテンツは、サポート終了日以降、Adobe Flash Playerでの実行がブロックされる」としている。
Flash Playerは、絶えずハッキングやマルウェアの標的にされてきたことなどから、サポートを終了するとみられる。
Adobeは2017年7月、 Apple、Google、Microsoft、Mozillaなどの主要ブラウザーメーカーや、オンラインゲームプラットフォームでFlashに大きく依存していたFacebookとともに、Flashのサポート終了を発表した。
ウェブ技術調査サイトW3Techsによると、2020年1月時点でFlashのコードを利用するウェブサイトは全体のわずか2.6%だ。2011年初頭の28.5%から大きく減少している。
GoogleのChromeエンジニアリング担当シニアディレクターParisa Tabriz氏は、2018年2月のカンファレンスで、「Chrome」を毎日使用するユーザーのうち、Flashコンテンツを含むページを1日に1ページ以上読み込むユーザーの割合は、2014年には約80%だったが、2018年初頭には8%未満に減少したと述べていた。これまでの間に、さらに減少しているとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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