Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は太平洋時間6月22日午前10時(日本時間23日午前2時)より、新型コロナウイルス感染拡大の中で開催される同社初の完全デジタル化されたカンファレンスの幕を切る。
Appleは11日、年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」の開催概要を発表した。開催期間は22~26日で、初日に基調講演とAppleのエンジニアが各OSの最新情報について語る「Platforms State of the Union」、続く3日間で100を超えるエンジニアリングセッションとマンツーマンの開発者ラボが開かれる。Appleは18日に開発者フォーラムもアップデートし、開発者コミュニティーと1000人を超える同社のエンジニアとを結びつけて、エンジニアが質問に答えたり技術関係のディスカッションに参加したりできるようにする。WWDCの初日から、誰もが内容をフォローしたいフォーラムのディスカッションを探したり視聴したりできる。
「WWDC20は過去最大のWWDCとなり、2300万人以上にのぼる世界のApple開発者コミュニティーが、前例のないバーチャルな方法で集まることになる」と同社は述べた。
基調講演では、「iOS」「iPadOS」「macOS」「tvOS」「watchOS」のアップデートについて説明がある見込みだ。WWDCで新しいデバイスを発表されることもある。今回は、Macに独自のプロセッサーを採用する取り組みが明らかにされると予想されている。同社はすでに、モバイル機器に搭載するチップを設計し、Qualcommやサムスンといったチップメーカーのプロセッサーを採用することが多い他の製品とは異なり、「iPhone」と「iPad」にはその独自開発チップを採用している。
Appleは例年、数千人の開発者を集めてカリフォルニア州サンノゼなどでWWDCを開催しているが、今回は世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大する中での開催となる。同社は3月、2020年のWWDCをオンラインのみで開催すると発表していた。
22日の基調講演は本社Apple Parkから配信され、apple.com、「Apple Developer」アプリとウェブサイト、「Apple TV」アプリ、YouTubeで視聴できる。中国ではTencent、iQIYI、Bilibili、Youkuでも視聴可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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