Microsoftが提供するニュース、検索などのポータルサイト「MSN.com」が批判に直面している。サイト上で一部のタスクの実行に使われている人工知能(AI)ソフトウェアが、英国の女性ポップグループLittle Mixに所属する混血の2人を区別できなかったと報じられたためだ。Microsoftは5月、MSNを担当する人のニュース担当者ら数十人をAIに置き換えたと報じられていた。
The Guardianが現地時間6月9日に報じたところによると、MSNのAIソフトウェアは、Little MixのシンガーJade ThirlwallさんとThirlwallさんの人種差別に関する体験についてThe Independentが報じた記事を転載した。しかし、記事にThirlwall氏の写真ではなく、AIソフトウェアが別のメンバーLeigh-Anne Pinnockさんの写真を使った可能性があるという。ThirlwallさんもPinnockさんも有色人種の女性だ。
The Guardianによると、ThirlwallさんはInstagramの「ストーリー」の投稿で、「@MSN 他の正確な報道機関から記事をコピー&ペーストするなら、グループの混血のメンバーの正しい人物の写真を使っていることを確認したらどうか」と書いた。「@leighannepinnockと私がこういう嫌な目に遭うことはあまりにも多いから、もう笑い話になってしまった」「グループのメンバー4人のうち、有色人種の女性2人を区別できなかったことを不快に思う……改善して!」
Microsoftの広報担当者は、問題を認識してすぐに誤った画像を修正したと述べた。担当者は、AIのソフトウェアがこの誤りの原因であるかどうかを明らかにしなかった。
MSNのAIは、話題になっているニュース記事を見つけたり、見出しを変えたりするほか、記事に載せる写真の追加やウェブサイトの編集カレンダーの管理など、人と同じような仕事をしているという。
顔認識システムは、女性や肌の色が濃い人を特定する場合に精度が低下する場合があることが複数の調査で示されており、こうした状況を人権団体や政治家が懸念している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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