「Googleマップ」は米国時間6月8日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の交通への影響について、旅行者や通勤通学者に最新情報を提供する複数の新機能を「Android」と「iOS」向けにリリースした。移動制限や公共交通機関の混雑状況などの情報を提供する。これらの機能についてはTechCrunchが先に報じている。
交通機関の運行状況やマスクの着用義務など、公共交通に関する政府指令についての最新情報を提供するため、現地の交通機関からの交通情報アラートがGoogleマップに表示されるようになる。この機能はまず米国、英国、インド、メキシコ、フランス、タイ、スペイン、オランダ、コロンビア、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギーで利用でき、対象国は近いうちに増える見込みだ。
また、国境をまたぐ移動などで、道中にCOVID-19の検問所があるかどうかも知らせる。この機能はまず米国、カナダ、メキシコでリリースされる。
COVID-19の検査機関や医療機関へのルートを検索した際にも、アラートが表示される。地方自治体や州および連邦政府からのデータを基に、検査や受診のガイドラインを通知する機能だ。医療機関に関するアラートはまず米国、韓国、フィリピン、インドネシア、イスラエルで提供される。検査機関のアラートは米国で開始となる。Googleは今後、対象国を拡大する予定だ。
Googleはそのほか、2019年にリリースした列車、地下鉄、バスの混雑状況を予測する機能も拡充する。今後は、乗換案内からタップして混雑予測を見たり、自身が経験した状況を追加したりできるようになる。また、Googleマップで駅を検索すると、その駅の時間帯による混雑履歴や現在のデータを表示できるようになる。これらの機能は、今後数週間をかけて段階的に公開される。その基となる情報には、Googleのロケーション履歴にオプトインしているユーザーからの匿名化された集約データが利用される。
またGoogleマップは2月、経路の交通機関が暑いか寒いか、警備員が乗車しているかといった情報を追加したが、今回これを全世界向けに提供開始した。また、車いすで利用できるドア、座席、停車ボタンの位置など、アクセシビリティーに関する情報も拡充した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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