Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は米国時間6月4日、人種差別に関する書簡を公開し、変化をもたらすためにさらに努力していくという同社の姿勢を示した。
「変化を創造するために、われわれは深く心に刻まれながらもあまりにも無視されることの多い痛みを踏まえて、自らの見解と行動を見直さなければならない。人間の尊厳の問題が傍観されることがあってはならない。黒人コミュニティーの皆さん、われわれはあなたがたに思いをはせている。あなたがたは大切であり、あなたがたの命は大切だ」と、同氏はAppleのウェブサイトに公開した書簡に綴った。
この公開書簡は、Cook氏が今週Appleの従業員に送ったメモと同様の内容となっている。そのメモは、丸腰の黒人男性George Floydさん(46)が白人警官に膝で首を9分近くにわたり押さえつけられて死亡した事件を受けたもの。警官は解雇され、殺人罪で起訴された。
Cook氏はこの公開書簡の中で、人種差別と大量収監の問題に取り組むEqual Justice Initiativeを含む複数の組織にAppleが寄付することを明らかにした。Cook氏によると、同社はインクルージョンとダイバーシティの面で進歩するために、社内を見直すことにも努めるという。
「多くの人々が今、常態、あるいは、差別から目をそらせば快適な以前の状態に戻ることを、何にも増して望んでいる。認めがたいことかもしれないが、その願望そのものが特権の証だ。George Floydさんの死は、われわれが『正常』よりもはるかに高い未来を目指し、平等と正義の最も高い理想に則った未来を築かなければならないことを示す、衝撃的で悲劇的な証拠だ」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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