HPは米国時間5月28日、ValveやMicrosoftと提携して開発した最新の仮想現実(VR)ヘッドセット「Reverb G2」を発表した。同社はこのヘッドセットを3月に予告しており、今回その詳細をようやく明らかにした。
Reverb G2は、「Windows Mixed Reality」と「SteamVR」に対応する。価格は599ドル(約6万4000円)で、2020年秋に発売予定。米国では28日から予約を受け付けており、一部の国では今後数週間から数カ月のうちに予約受け付けを開始する。
HPによると、Valveとはハードウェアの音声技術および視覚技術の向上で協力したという。VRヘッドセット「VALVE INDEX」は、スペーシャルオーディオ(立体音響)を聞かせてくれるが耳に接触しない非常に優れたヘッドホンを搭載しており、それと同様のものがReverb G2でも採用されている。また、手持ちのヘッドセットを追加するためのヘッドホンジャックはない(初代のReverbにはあった)。Valveと共同設計した新しいレンズと輝度が向上したLCDディスプレイは、視野角が広がって歪みの少ない明瞭な映像が期待でき、さまざまな瞳孔間距離に合わせてレンズの位置を調整できる。
LCDディスプレイは片目あたりの解像度が2160×2160ピクセルで、片目あたり解像度が1440×1600ピクセルのVALVE INDEXよりもかなり解像度が高く、視野角も114度と大きい。一方、Reverb G2のディスプレイがリフレッシュレート90Hzなのに対して、VALVE INDEXのリフレッシュレートは最大120または144Hzで、再生がよりスムーズだ。
Reverb G2には、「Oculus Rift S」「HTC VIVE Cosmos」、Acerやサムスンのようなサードパーティーのパートナーが製造したMicrosoftのVRヘッドセットなど、他の多くのVRヘッドセットと同様に、内蔵カメラを利用したトラッキング機能がある。ヘッドセットに搭載されたトラッキング用カメラが前面に2台、両端に各1台の計4台ある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」