ソニーは5月28日、スピーカーにアンプを内蔵したアクティブスピーカーとしてニアフィールドパワードスピーカー「SA-Z1」を発表した。ハイレゾ音源に対応し、デスクトップなどのパーソナル空間で解像度の高いリアルな音楽体験を提供する。発売は6月20日で、税別価格は78万円。ソニーのハイエンドオーディオモデルに採用する「Signature Series(シグネチャーシリーズ)」に位置づける。
SA-Z1は2019年9月に独ベルリンで開催した「IFA 2019」のソニーブースで出展され、話題を呼んだアクティブスピーカー。
19mmのソフトドーム型メイントゥイーター、14mmのソフトドーム型のアシストトゥイーターを2つ、100mmのコーン型メインウーファー、100mmのコーン型アシストウーファーによる、2ウェイ5スピーカーシステムを採用し、各スピーカーに4つ、計106Wのアンプを内蔵する。
トゥイーターとウーファーを同軸上に配置したほか、各ドライバーユニットを独立して駆動するマルチアンプシステムとFPGA(Field Programmable Gate Array)により、ドライバーユニットから出る音を物理的に一つの軸上で合成し、点音源化を実現。解像度の高い音を再現する。
メインウーファーとアシストウーファーを対向配置し、互いの振動を打ち消す鼓構造を採用。3つのトゥイーターを1つのトゥイーターのように機能させる「I-ARRAYSystem(アイ-アレイ システム)」と組み合わせることで、ニアフィールドリスニングでも自然な低音域の広がりと、高音域の広指向性、広帯域化を実現するとしている。
アンプには、アナログ回路を用いた信号補正により大出力時の歪みやスイッチングノイズを低減する「D.A.ハイブリッドアンプ」を搭載し、出力素子に電子の導通性が高い「GaN(ガリウムナイトライド)-FET」を採用することで、100kHz再生を実現した。
筐体には、6枚の分厚いアルミ板を接合して使用。スピーカーのエンクロージャーとアンプ部分をアーム型のブリッジで接続することで、スピーカーの振動をアンプに伝えない構造にしている。
サイズは幅199mm×高さ207(スピーカーBは205)mm×奥行き326mmで、重量約10.5kg。オーディオ入力は、ウォークマン/Xperia入力、光デジタル入力 、アナログ音声入力(XLR)、アナログ音声入力(RCA)、アナログ音声入力(ステレオミニ)を備える。
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