logo

iPhone SE(第2世代)レビュー--魅力は価格とサイズ、上位モデルに迫るカメラ性能

  • 一覧
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Appleは4月24日、第2世代となるiPhone SEを発売した。日本の通信キャリアでは5月11日の発売日が設定された。

 まずiPhone SEというスマートフォンの位置づけだが、2016年に初代モデルが登場した際も、今回の第2世代も、399ドルからという価格は共通している。Appleのラインアップの中で、最も安く設定されたスマートフォンだ。

iPhone SE(第2世代)
iPhone SE(第2世代)

 ただし、2016年3月と2020年4月のモデルとでは、若干異なるニュアンスを受け取ることになる。

 2016年3月当時、最新iPhoneは4.7インチiPhone 6s(649ドル)、iPhone 6s Plus(749ドル)であり、4インチディスプレイと同じA9チップを搭載したスマートフォンだった399ドルのiPhone SEは、「3兄弟の末っ子」という印象だった。

 しかし2020年4月の最新ラインアップは、上から6.5インチのiPhone 11 Pro Max(1099ドル)、5.8インチiPhone 11 Pro(999ドル)、6.1インチiPhone 11(749ドル)であり、4.7インチの399ドルのiPhone SEは、かなり価格が安く、かなりコンパクトな製品といえる。それでも、4インチから拡大された点に不満を感じるユーザーもいるようだ。

 同じ名前ながら、価格の安さとコンパクトさという特徴がより際立った存在といえるだろう。

iPhone 8を踏襲したデザイン

 iPhone SEは、4.7インチのスマートフォンだ。このモデルの登場によってiPhone 8と置き換えられたため、ホームボタンがあるクラシックなiPhoneとしては、現状唯一のモデルとなった。

 サイズは138.4×67.3mm、厚さ7.3mm、重さ148g。226gのiPhone 11 Proを普段使っていると、122gも軽いスマートフォンに改めて驚かされる。現在4.7インチのiPhone 6やiPhone 7を使っている人にとっては、違和感がない握り心地となるはずだ。

ホームボタンがあるクラシックなiPhoneとしては、現状唯一
ホームボタンがあるクラシックなiPhoneとしては、現状唯一

 ディスプレイは4.7インチRetina HDが採用されている。既にiPhone 11 Proではコントラスト比200万:1のSuper Retina XDRが用いられ、HDR再生をサポートする。

 ただ、iPhone SEのディスプレイは最大輝度、ピクセルの細かさ、HDRサポート以外の機能はiPhone 11 Proと同じだ。広色域P3、環境光に合わせてホワイトバランスを調整するTrue Toneなどがサポートされており、有機ELディスプレイに負けない発色の良さを誇っている。

 iPhone 8時代からの変化は、3Dタッチが廃止され、iPhone 11・iPhone 11 Proシリーズと同じ感触タッチが採用されたことだ。

 3Dタッチは画面を押し込む圧力を検出する仕組みを備えていた。しかし2018年モデルではiPhone XRで廃止され、2019年モデルではiPhone 11 Proでも廃止となり、長押しを押し込む動作と置き換える形で統一された。

 そのため2020年発売のiPhone SEでも、3Dタッチは搭載されないが、振動によって感触フィードバックを作り出すTapTicエンジンは引き続き内蔵されている。

A13 Bionic搭載の効果とは

 iPhone SEは、2016年と同じルールで2020年もつくられた。そのルールとは、

  • 2世代前のデバイスデザインを採用し、
  • その時点で最高のプロセッサを搭載し、
  • 399ドルに価格を設定し、
  • 3年間販売する。

 というものだ。最後の3年間の販売はこれからの話でまだ分からないが、それ以外の3つのルールは初代とともに、第2世代のiPhone SEにも完全に当てはまる。

 iPhone 8のボディに、iPhone 11 Proのプロセッサ、すなわちA13 Bionicを搭載した製品こそ、iPhone SE(第2世代)なのだ。

 iPhone SEにA13 Bionicが搭載されたことは、非常に大きな驚きだった。7nmプロセスの第2世代、ニューラルエンジン搭載の第3世代目となるAppleが設計したARM系チップは、6コア2.6GHzで駆動する。メモリはiPhone 11の4GBから3GBに減らされているが、先代iPhone SEと比べると、圧倒的な性能向上となった。

 ベンチマークソフトのGeekbench 5で、シングルコア1335、マルチコア3492、グラフィックスはMetalで6300という結果だった。

 iPhone SE初代はシングルコア550、マルチコア1050、グラフィックス(Metal)2200という数字であるため、3倍程度のパフォーマンスを実現していることがわかる。

 同じ4.7インチの2014年モデルのiPhone 6では、シングルコア325、マルチコア590、グラフィックス(Metal)475で、プロセッサでおよそ6倍、グラフィックスは13倍高速化している。

 さらに、iPhone SEに置き換えられた2017年モデルのiPhone 8と比較すると、シングルコア930、マルチコア2425、グラフィックス(Metal)930で、プロセッサは1.4倍、グラフィックスは6.7倍となった。いずれも、グラフィックス性能が大きく向上していることが分かる。

 確かに、非常に高いパフォーマンスを発揮するA13 Bionicは、ARから3Dゲーム、4Kビデオ編集まで、最上位モデルと同じように何でもこなすことができるピーク性能を持っている。

 しかしiPhone SEを価格が安いスマートフォンとして評価する場合、処理性能、グラフィック性能が見劣りすることなく、より長い期間、快適なパフォーマンスを提供し続けてくれる製品である、と見ることができる。

 引き続き、4.7インチのスマートフォンを使いたい、ホームボタン付きのスマートフォンが気に入っているという人は、無条件で、現在のiPhoneをできるだけ早くiPhone SEに買い換えることをおすすめする。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]