キヤノンマーケティングジャパンは5月14日、コンシューマー市場の若年層向けマーケティングと商品・サービス開発を強化することを目的に、企業内起業「ichikara Lab(イチカララボ)」を設立したと発表した。
ichikara Labは、若年層マーケティングの強化と新たな顧客層へのリーチを目指す同社初の企業内起業。専任メンバーである4名に加え、同社の複数の部門から集まった若手社員約30名で構成され、若年層マーケティングの研究と若年層向け商品・サービスの開発を実施するという。
なお、ichikara Labの前身は、2018年春に8名で立ち上げた初代のミニフォトプリンター「iNSPiC」の導入プロジェクト。さらに、2019年2月に若手女性社員約15名で結成した「iNSPiC」を中心とした若年女性層をメインターゲットとする商品の導入マーケティングを行う「ichikaraプロジェクト」となる。
2018年9月に発売したミニフォトプリンター「iNSPiC」導入時には、若年女性層に対するマーケティングプランニングを行い、購入者の女性比率8割、そのうち10代〜30代が5割以上という顧客層を獲得。売上数は、想定の1.5倍を達成した。
ターゲット目線での徹底したマーケティングを行なってきた「ichikaraプロジェクト」をベースに、若年層マーケティングのさらなる深化を目指す「ichikara Lab」を設立した。
若年層マーケティングに関する取り組みでは、若年層のライフスタイルや購買行動、トレンドなどの分析を行う。また、若年層向け商品・サービスの開発では、ミニフォトプリンター「iNSPiC」や「SELPHY」のマーケティングプランニングを行うとともに、既存製品の市場に合わせたカスタマイズを含む、新規商品・サービスの開発を目指す。
さらに、企業や大学、高校との協業マーケティングも実践し、オープンイノベーションの若年層マーケティングの協業プラットフォーム構築を目指すという。これにより、コンシューマー市場における新規商品・サービスを積極的に創出し、同社グループの事業変革を加速させるという。
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