Appleは米国時間4月30日、2020年度第2四半期決算(3月28日締め)を発表し、大手IT企業の中ではいち早く、新型コロナウイルスの感染拡大が企業にどのような影響を与えるかを投資家に示した。
Appleはそうした影響を受けながらも、同四半期の増収を何とか達成した。ただしガイダンスを示さなかったことから、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による事業への影響をまだ完全には把握できていないとみられる。
Appleの事業のうち、ハードウェア事業が特に大きな影響を受けた。「Mac」や「iPad」の売上高は減少し、主力商品の「iPhone」の売上高は前年同期比7%減の289億ドルとなった。
最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は、「COVID-19による前例のない世界的影響にもかかわらず、同四半期の成長を報告することを誇りに思う」と述べた。「Apple TV+」を含むサービス部門と「AirPods」を含むウェアラブル部門はいずれも過去最高の業績だったという。
Appleの決算報告は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済にどれだけ深刻な影響を与えているかを示す最新の例にすぎない。全般的には、米国経済が1月と3月の間で5%近く縮小する中、3000万人を超える米国人が失業手当を申請した。IT業界にも深刻な影響が生じていることが今明らかになりつつある。
全体の売上高は583億ドル、1株あたり利益は2.55ドルだった。いずれも前年同期比で増加しており、Yahoo集計のアナリスト平均予測(売上高547億ドル、1株あたり利益2.28ドル)を大きく上回った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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