新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に大きな打撃を与え続けているが、Googleの親会社Alphabetはこれまでのところ、その嵐をうまく乗り切っている。Googleは米国時間4月28日、2020年第1四半期決算(3月31日締め)を発表した。売上高が予想を上回った。ただし、新型コロナウイルスの影響が深刻化し始めた後、3月には広告の売上高が「著しく鈍化」したとしている。
Alphabetの第1四半期の売上高は、前年同期比で13%増の411億5000万ドルだった。アナリスト予想の403億3000万ドルを上回った。1株あたり利益は9.87ドルで、Thomson Reutersによるとアナリスト予想の10.33ドルに届かなかった。
Googleの年間売上高の大半を占める広告売上高は、複数の業界でマーケターが広告予算を削減することの影響を受けると予想されていた。旅行のキャンセルが相次ぎ、映画会社が大作映画の公開を延期したことで、旅行やエンターテインメント関連の広告は特に少なくなっているとみられる。例えば、Expediaは、例年ならば年間50億ドルに達する広告費が、2020年はおそらく10億ドルを割ると述べたと報じられている。
Pichai氏は、同社の成功に不可欠ではない分野の計画を「戻す」可能性があると述べた。また同氏はカンファレンスコールで、パンデミックの間に人々がいかにGoogleのサービスを利用しているかという点について最新の情報を明らかにした。テレビ会議サービス「Google Meet」は、1日に約300万人の新規ユーザーを獲得している。Androidアプリの利用も拡大しているという。
Pichai氏は、コロナ危機を脱した後、世界は異なる場所になっているだろうと予想した。企業や組織はますますデジタルワークへと移行するようになり、特に教育やエンターテインメント、医薬などで顕著になるだろうと同氏は述べた。「このような変化は大きく、長く続くだろう」(Pichai氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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