カナダの北極圏にあるデボン島は、広大で不毛な、単なる岩だらけの荒地に見えるかもしれない。実際、その通りなのだが、それで終わりではない。Googleは2019年の初めに、デボン島を将来の火星探索ミッションのためのトレーニング場所として利用している科学者たちと話をし、この場所をストリートビューに組み込んだ。研究者らによれば、デボン島の地形は地球上でもっとも火星に近いという。
アフリカ大陸はデジタル的な探検に向いた場所で溢れている。もし息をのむような景色が見たければ、まずは南アフリカのテーブルマウンテンを見てみるといいだろう。平らになっている山の頂上からは、テーブルマウンテン自然保護区の岩がちの雄大な地形から、遠くケープタウンまでが見渡せる。18世紀のフランスの天文学者Nicholas Louis de Lacaille氏は、ある星座を「テーブルさん(山)座」と名付けたが、これはこの山にちなんだものだ。Lacaille氏がそう名付けたのは、この星座をこの場所から発見したからだと伝えられている。
ティカル国立公園は、グアテマラのジャングルの奥まった場所にある。ここには、マヤ文明の神殿や儀式を行う場所などの遺跡があり、その歴史は紀元前900年にまでさかのぼるという。ユネスコによれば、ティカルはマヤ文明が残したもっとも重要な複合遺産だという。この遺跡には、宮殿、神殿、儀式用の広場、住居、球技場、テラス、道路、町の広場などが残っている。建造物は彫刻や壁画で装飾されており、人々の歴史を語る象形文字の碑文が残されている。
すべてのホラー映画ファンにお勧めしたいのがここだ。ストリートビューでは、アイルランドの小説家Bram Stoker氏の怪奇小説「ドラキュラ」にインスピレーションを与えたとされる14世紀の城の周囲を散策できるだけでなく、城内の部屋もいくつか覗き見ることができる。吸血鬼が見られるとは保証できないが、この城が経てきた歴史を感じることはできるはずだ。その石の壁の中では、これまでに多くの王族が生活してきた。その中でも有名なのは、「串刺し公」の異名を持つヴラド3世だろう。「ヴラド・ドラキュル」とも呼ばれた。ブラン城は、Stoker氏が書いた説明に合致する唯一の城だった。ただし、小説に登場したキャラクターである「ドラキュラ」は、ヴラド3世本人を描いたものではない。
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