Googleがまもなく、自社製デバイス用に独自のプロセッサーを開発する企業の仲間入りを果たすかもしれない。新しい報道によると、同社は、「Pixel」スマートフォンと「Chromebook」の将来のバージョンに搭載するチップの開発に取り組んでいるという。
Axiosによると、Googleの取り組みは「かなり進展」しており、Pixelスマートフォンには「早ければ2021年にも」独自のプロセッサーが搭載される可能性があり、そのチップを搭載するChromebookもその後登場する可能性があるという。
「Whitechapel」という開発コード名が付けられたそのチップは、サムスンと共同開発されており、5nmプロセスを採用すると、Axiosは報じている。サムスンは、「Exynos」という独自のチップを既に開発済みだ。Exynosは、米国外向け「Galaxy」スマートフォンの一部に搭載されている(サムスンの米国版スマートフォンにはQualcommのプロセッサーが搭載されている場合が多い)。サムスンは、「iPhone」に搭載されているAppleのAシリーズプロセッサーの開発も支援したことがある。
Googleはコメントを控えた。
Google独自のプロセッサーを開発することに、具体的にどのようなメリットがあるのかは不明だ。しかしAxiosは、8コアチップであることに加えて、「Googleの機械学習技術向けに最適化されたハードウェア」を搭載し、「Googleアシスタント」を対象とした改良も含まれる見込みだと報じている。
これまでのPixelには、写真機能を向上させるための「Pixel Visual Core」などの特殊チップが搭載されていた。2019年の「Pixel 4」には、機械学習と写真機能を向上させるための「Pixel Neural Core」というさらにアップグレードされたチップが搭載されている。これまでのすべてのPixelスマートフォンに、Qualcommのプロセッサーが採用されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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