世界中の多くの人は、社会距離戦略(social distancing)に従って週末を過ごしていることだろう。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、食料品の買い出しやジョギングなどのための外出を除いて、自宅にとどまっているはずだ。
皆さんは週末をどのように過ごされているだろうか。というのも、純粋に興味があるからだ。私が暮らしている英国では、3月23日から3週間にわたり外出が禁止されているが、現実的に考えて、その期間はさらに長くなると思われる。週末を自宅で過ごすことが当たり前になれば、私たちは人との社会的な交流を続けるために、新しい行動スタイルを取り入れ、大事な人々との交流の仕方について再考せざるを得なくるだろう。
もちろん、「FaceTime」や「Skype」「Zoom」「Houseparty」といったビデオチャットツールを友達や家族と一緒に使って、やり取りすることはできる。これは、あらゆるものがインターネットで接続された現在の世界に生きていることの利点だ。だが、トイレットペーパーについての愚痴や天気についての会話は(たとえ英国でも)すぐに飽きるかもしれない。おそらく、私たちは人の顔を直接見られないことを寂しく思うだけでなく、人間同士の絆にとって重要な社会的活動も切望するようになるはずだ。
誰かのインスピレーションとなるように、皆で情報を出し合うのはいいことだ。お気に入りのアクティビティーの代わりになるものを見つけることは必ずしも簡単ではないので、今が新しい社交的な趣味に手を出すチャンスでもあるのかもしれない。テクノロジーはこの点でさまざまな解決策を提供してくれる。必要なのは、少しの創意工夫だけだ。
これまでのところ、私の主な社交的アクティビティーとなっているのは、任天堂のゲームシリーズ、「どうぶつの森」だ。3月20日に最新作が発売されたこのビデオゲームは、まさに神からの授かり物だった。21日と22日の夜、私とパートナーは「WhatsApp」で親友たちを呼び集め、自分たちの島で一緒に時間を過ごした。本物のカクテルを飲みながら、釣りをしたり、虫を捕まえたり、ゲームのヒントを共有したりした。
その体験は、驚くほどクールに感じられた。そして、どうぶつの森の世界での交流を楽しんでいたのは、私たちだけではなかった。米CNETのRoadshowソーシャルメディア担当エディターのDaniel Golson記者は、「(Nintendo)SwitchのiPhoneアプリを使えば、プレイ中にゲーム内で簡単にやりとりできる」と言う。
「どうぶつの森」が好みでないなら、別のゲームでも同じようにほかのプレーヤーと交流できる。米CNETのシニア・アソシエイト・エディターであるAndrew Gebhart記者は、「Borderlands 3」と「Divinity Original Sin 2」をプレイしている。「遠くに住む仲間との付き合いのひとつとして、昔からオンラインゲームを利用してきた。今はこれで人との交流を維持している」(同記者)
米CNETのシニアエディターであるScott Stein記者のように、仮想現実(VR)を利用できる環境が自宅にある場合は、リモートで人と交流する選択肢がさらに増える。Stein記者はこう語る。「コネチカット州の人とバーチャル卓球をして、ひどく負けたけど面白かったし、少し話もした」「音声で会話するとは思っていなかったけど、楽しかった」
ビデオゲームに興味がない人も、心配は無用だ。ボードゲームや卓上ゲームで遊ぶという選択肢もある。XR(VR・AR・MRの総称)に注力する英国のスタジオであるDraw & Codeの共同創設者のAndy Cooper氏は、「Googleハングアウト」を使いながら友達とRPGボードゲーム「Dungeons and Dragons」をプレイした経験について語った。唯一の制約は、「サイコロのデジタル版が本物とだいぶ勝手が違う」ことだという。
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