Facebookは米国時間3月23日、政府や国連の保健当局が開発者らと連携して、同社のメッセージサービス「Messenger」を使って正確な情報提供や質問への回答ができるよう支援する、新しいプログラムを立ち上げると発表した。新型コロナウイルスのパンデミックが加速する中、開発者らはそうした組織を無償で支援するという。
FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワーク上では、新型コロナウイルスに関するデマや陰謀説の拡散が続いている。新型コロナウイルスが5Gによって引き起こされたとか、漂白剤を飲むと感染症が治るなどといった虚偽情報が出回っている。Facebook傘下のWhatsAppを含むメッセージアプリでも偽情報が拡散しており、ソーシャルネットワーク各社にとって、そうした種類のメッセージの検出は困難になっている。その一方で、より多くの人々が自宅に待機し、社会的距離の確保に努める中で、MessengerなどFacebookのサービスの利用が増えている。
この新しいプログラムが発表されたのと同じ日に、アルゼンチンの保健省とイノベーション省は、国民からの質問に答え、新型コロナウイルスに関するアドバイスを提供する、Messenger上の新しいエクスペリエンスを提供開始すると述べた。国連児童基金(UNICEF)やパキスタンの国家保健サービス・国家行政・調整省などの機関も、Messengerを使って新型コロナウイルス関連の情報を提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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