新型コロナウイルスの感染拡大を追跡するためにスマートフォンの位置データを利用することについて、米政府と一部の大手ハイテク企業が協議中だとされている。Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏はこれを受け、自社の関与を否定した。The Washington Postが米国時間3月17日、ホワイトハウスがハイテク企業各社に打診していると報じていた。
その後、NBC NewsやThe Wall Street Journalからも同様の内容が報じられているが、Zuckerberg氏は18日の記者会見で、その報道を否定した。同氏は、そうした報道は「甚だしく誇張」されているとし、米政府に位置データを提供する話し合いに同社は参加していないと述べた。
Facebookは、オプトインしたユーザーからの位置データを利用した「Disease Prevention Map」(疾病予防マップ)プログラムに1年近く前から取り組んでおり、世界中の保健当局に同マップを提供していると、同氏は述べた。
Zuckerberg氏はまた、Facebookは新型コロナウイルス感染拡大を追跡するためのユーザーの集団位置データをいずれかの政府に提供する準備ができていないとも述べた。
「オプトインする機会がない状態で、人々のデータを共有するのは道理に合わないと考えている」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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