Amazonは米国時間3月16日、米国で倉庫や配送業務に携わるパートタイムおよびフルタイムの従業員を10万人増やすと発表した。新型コロナウイルスの流行により急増するオンラインショッピングの需要に対応するためだ。
Amazonはまた、米国、欧州、カナダで4月末まで時間給従業員の賃金を引き上げることも明らかにした。この決定は、同社に3億5000万ドル(約370億円)以上の追加コストをもたらすことになる。米国では、最低15ドルの時給に2ドル(約210円)を上乗せする予定で、欧州と英国でも、それぞれ時給を約2ユーロ(約240円)および2ポンド(約260円)引き上げる。
2019年7月の時点で、Amazonが米国で雇用している従業員の数はおよそ30万人だった。
Amazonはホリデーシーズンの時期に雇用を増やすことが多いが、今回の決定によって、通常は小売の閑散期にあたる3月中旬に、従業員数が大幅に増えることになる。このことは、新型コロナウイルスがわずか数週間の間に米国の社会活動をどれほど大きく変化させたかを示している。米国では感染拡大を遅らせるための新たな規制により、店舗が閉鎖され、在宅勤務が増えた結果、オンライン注文が小売業者に殺到している。米国のオンライン小売で圧倒的トップに立つAmazonは、この注文増加の恩恵を最も受けているはずだ。eMarketerによれば、Amazonは米国のEコマース売上高の37%を占めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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