ヤフーとイオン九州は3月12日、即時配達サービス「PayPayダッシュ」の実証実験を、3月16日に開始することを発表した。福岡県天神エリア限定で、イオンショッパーズ福岡店の約150種類の商品を、注文から最短30分で自転車にて配達する。終了時期は未定。また「PayPayダッシュ」のアプリ(iOS版・Android版)の提供を開始した。
この実証実験は、物流分野においてイオン九州と、ソフトバンクやそのグループ企業が連携する施策の第2弾として実施するもの。第1弾として、イオン九州とラストワンマイル配送の実証実験をしたソフトバンクは、今回の実証実験において、オンラインとオフラインを結ぶ配達サービスを、実店舗でのオペレーションに実装するノウハウを提供する。
消費者はPayPayダッシュのアプリ上で配達先を指定して、お弁当やパン、飲料、お菓子などの商品を注文すると、最短30分で商品を受け取れるという。配達員は注文を受けた後、店舗で該当商品をピックアップし、自転車で商品を配達先に届ける。支払いは、商品受け取り時にユーザーの「PayPay」アプリ上で行う「PayPay」決済、または商品注文時にPayPayダッシュのアプリ上で行うクレジットカード決済のいずれかを選択できる。
ヤフーらは、この実証実験により、実店舗から配達先のラストワンマイルの即時配達ニーズを把握するとともに、今後の取扱商品の拡大や、他の地域での展開を検討し、さらなる買い物体験の向上を目指すとしている。また、物流分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)に注力するソフトバンクと連携しながら、ITによる物流の効率化に向けた協業を、今後も継続的に検討するとしている。
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