筑波大学発ベンチャー企業のソフトイーサは3月6日、新型コロナウイルス感染防止を目的に、在宅勤務者を対象として、これまで学術実験目的で試験構築してきたNTT 東日本フレッツ用 PPPoE方式のインターネットアクセスポイント(東京・茨城)を、無償・無保証で開放すると発表した。
開放期間は、3月6日より新型コロナウイルス対策が必要な当面の期間。PPPoEアカウントの利用には、事前のユーザー登録などは一切不要で、申込みも不要。
NTT 東日本の「フレッツ光」ユーザー(東京都および、茨城県エリアに限る)は、共通アカウント(ID:open@open.ad.jp、パスワード:open)で、PPPoE接続を行なうことにより、同アクセスポイントを経由して、インターネットに無償・無保証でアクセス可能。
開放された共通アカウントには、アメリカのIPアドレス(ID:america@open.ad.jp、パスワード:open)経由するものもある。
また、同エリア内の、「ドコモ光」などのNTT東日本のフレッツ光サービスを利用する各社のコラボレーション回線からも利用できるという。
同社では、テレワークで自宅のフレッツ回線を利用者において、テレワークの増加により普段利用するPPPoE通信が一時的に混雑し、業務上重要な通信が快適に行えない場合などに、同アクセスポイントの使用をすすめている。
なお、同PPPoEアクセスポイントは、インターネット通信が利用可能だが、業務上重要な通信プロトコル(シンクライアント通信、テレビ会議、メッセンジャーおよび、メール送受信など)の速度(帯域・遅延)をできるだけ高速化。それ以外の、楽しみを目的とした不要不急の通信(動画サイトの閲覧など)の優先順位を下げる特殊な処理を実験的に適用している。
これにより、コロナ期間中のテレワークに必要な重要な通信が比較的スムーズに行える可能性があるという。
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