アドビ システムズは、テレワークで働いたことのあるビジネスパーソンに対して、テレワーク勤務のメリットや課題について聞いた調査結果を、3月4日付で公表。テレワークが進むなか、社内の紙書類の管理がテレワークを推進する際の大きな課題となっていることを指摘している。
調査はインターネット上で行われ、対象は都内に勤務する過去3カ月以内にテレワーク勤務を経験したことのあるビジネスパーソン男女計500名。調査期間は2月10~17日としている。
テレワークを実施して、自身の生産性は上がったと思うかを聞いたところ、86.4%のビジネスパーソンが、生産性が上がったと感じ、あわせてペーパーレス化が進んだかどうか聞いたところ、84.8%の方が「ペーパーレス化が進んだ」と回答している。
テレワークを実施して感じた業務上の課題を聞いたところ、最も多かったものは「会社にある紙の書類を確認できない(39.6%)」、次いで「プリンターやスキャナーがない(36.2%)」、「自分以外の仕事の進捗が把握しづらい(35%)」となり、テレワークの課題として「会社にある紙の書類」と「同僚とのコミュニケーション」にあると指摘する。
テレワークで働いているときに、ハンコや書類へのサイン、オフィスに保存してある紙書類を確認するといった、出社しなければ対応できないようなタスクが発生してしまい、出社した経験があるかどうかを聞いたところ、約5人に1人(21.4%)が「頻繁にある」と回答。「ときどきある」と回答した42.8%と合わせ、6割以上がテレワーク中にやむなく出社した経験があるという。
業務的な課題に合わせて、テレワーク中の心理的、身体的課題を聞いたところ、最も多かったのは「同僚とのコミュニケーションの量が減る(38.4%)」。次いで「時間管理が難しい(30.0%)」「つい仕事以外のことをしてしまう(28.6%)」と続いた。
テレワークの経験者に今後、定期的にテレワークを実施したいかを聞いたところ、「積極的に実施したい」が52.6%、「どちらかというと実施したい」が40.6%となり、合わせて93.2%が今後も継続的に実施していきたいと回答している。
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