カンカクは2月、麻布十番に完全キャッシュレスのパーソナライズドカフェ「TAILORED CAFE(テイラード カフェ)」をオープンするとともに、コーヒーの月額定額プランとしてサブスクリプション機能「メンバーシップ」を独自モバイルオーダーアプリ「COFFEE App」にて提供開始した。
TAILORED CAFEは、バリスタが抽出するスペシャルティコーヒーと、素材やトッピングを選んでカスタマイズできるホットサンドが特徴。Uber Eatsでの注文にも対応している。
メンバーシップは、TAILORED CAFE 麻布十番店、KITASANDO COFFEE、新たにスタートするTAILORED CAFE GINZA tmp店で利用できる。スペシャルティコーヒー(400円/杯)を月額3800円で1回の注文につき1杯まで提供するほか、その他ドリンクメニューを全品200円引きで提供する。
テイクアウトもカフェ内での飲食にも対応し、オフィスに出社する前にテイクアウト、ランチ後のひとときをカフェで過ごす──といったことができる。なお、同日中のオーダーは、1回目の注文後30分以降、2回目の注文後1時間以降、ほか3時間以降となる。
TAILORED CAFEは、Wi-Fiを完備。各テーブルのそばには電源があり、電源席を探す必要がない。平日の夕方はPCを開いている姿が多く見られた。
カンカク 代表取締役の松本龍祐氏は元メルカリで、2019年7月までメルペイの取締役CPOを務めていた人物だ。
この麻布十番でカフェを始めるきっかけについて、「オフィスビルに勤めていて毎朝ラテとなどを飲んでいたとき、並ぶのがイヤだった。並ばず、パッとおいしいものが飲めたらと思っていた。大きいオフィスビルの1階にはカフェがあるので、新しく入るのは難しい。1階ではないけれど、目の前にIT系が多く入っている大きなオフィスビルにかなり近いということで選んだ」と語った。
松本氏は、2019年8月には完全キャッシュレスの低糖質ピザ専門店「SONOBON」を表参道にオープンするなど、飲食に力を入れている印象を受ける。
松本氏は、「飲食がしたかったというよりは、リアルなサービス、事業がしたかった。物販でも観光業でもいい。お客様との接触頻度が高いものがやりたかった」と明かした。「カフェよりもコンビニ・スーパーをやるほうが僕のやりたいことには近い。お客様が実際に場所に来て、なにかサービス、食べ物を購入してもらうというのがしたかった。スーパーマーケットをやるかも迷ったが、最低数千の商品をそろえる必要があるので素人にはできない。コーヒーも高かったのでちょっと甘く見ていたかもしれない」と笑う。松本氏はカフェ事業をやると決めた後、コーヒーの勉強を始めたという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス