「Chrome」を使っている「Office 365 ProPlus」の顧客に対して「Microsoft Search in Bing」拡張機能を自動インストールする計画について、Microsoftが方針を転換した。この拡張機能がインストールされた場合、デフォルトの検索エンジンを「Bing」に変更するというものだった。しかし、またしても「顧客からのフィードバック」が後押しとなり、計画は撤回されることになった。
Microsoftは1月にこの計画を発表し、Microsoft Search in Bingによるイントラネットなどの検索機能をより多くの顧客に強制的に試用させようとした。Bingがデフォルトの検索エンジンにされることが明らかになった。Microsoftは、Chromeユーザーの大多数が「Google」をデフォルトの検索エンジンにしていることを認識している。この拡張機能がインストールされれば、デフォルトの検索エンジンがBingに変更されるようにすることで、ユーザーが新しい検索機能を試すきっかけとなるよう「後押し」しようとした。
Microsoftの幹部は1月、Office 365 ProPlusのVersion 2002より、この拡張機能のインストールを開始すると発表した。拡張機能は、2月末頃より米国など一部の国の顧客に展開されることになっていた。「Firefox」にも適用される予定だった。しかし米国時間2月11日、Microsoftは「みなさんからのフィードバックに基づき」、発表していたMicrosoft Search in Bing拡張機能の導入計画を実施しない方針であることをユーザーに通知した。
Microsoft Search in Bing拡張機能がOffice 365 ProPlusによって自動で導入されることはなくなるが、Microsoft 365管理センターの新しいトグルから、管理者は組織向けにブラウザー拡張機能の導入をオプトインできるようになる。近いうちに、Office 365 ProPlusは、オプトインした組織内でもAD参加済みのデバイスにのみブラウザー拡張機能を導入するようになるという。将来的に、管理されていないデバイスの拡張機能の導入を管理する特別な設定を追加する予定だ。Microsoftは、Bing拡張機能の提供に関する最新のスケジュールを「数週間中に」公開する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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