Googleが「Chrome」ブラウザーや「YouTube」で流される動画広告について新しい制限を設けることが明らかになった。米国時間2月5日付のブログ記事によると、The Coalition for Better Adsの発表に基づき、Chromeでは8分より短い長さの動画の途中に表示される特定の広告をブロックする。またYouTubeでも基準に従うよう検討される。
Googleは広告収入に依存して莫大な規模を誇る事業を運営しており、2019年度のYouTubeの広告収入は150億ドルを上回っている。一方で、同社ではユーザーがウェブにイライラさせられ続けることを避けたいと考えており、広告を取り締まる取り組みを段階的に進めている。今回の措置はその一環となる。
Chromeでは、8月5日から8分より短いコンテンツで次のような広告を表示しないようにする。最初の5秒でスキップできない31秒以上の長さの広告、再生中の動画のウィンドウの中央3分の1の領域を覆う、あるいは動画の20%以上の領域を占める画像やテキストの広告などだ。これらの規則は、The Coalition for Better Adsの最新ガイドラインに基づいている。このガイドラインは、世界の4万5000人を対象とした調査をベースに作成されている。
広告は、ユーザーの気をそらしたり、ウェブサイトを遅くしたり、月間モバイルデータ使用量を大量に消費したり、バッテリーを消費したりするほか、マルウェアに感染する要因となる可能性もある。そのため、多くのユーザーが広告ブロッカーや広告をブロックするブラウザをインストールしている。しかし、広告をめぐってますます高まっている懸念は、それがユーザーのオンラインでの行動を追跡してプライバシーを侵害するトラッカーを有効にすることだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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