ウェブでのプライバシーに関する取り組みを進めているGoogleの「Chrome」チームは、2019年に発表した「Privacy Sandbox」提案のテストを年内に開始する。Googleが米国時間1月14日に発表したChromeのテストは、パブリッシャーや広告主、データ仲介者がユーザーの許可を得ずに個人データを収集したり、オンラインでユーザーを追跡したりするのをより厳しく制限する取り組みの一環だ。
Appleの「Safari」やBrave Softwareの「Brave」、Mozillaの「Firefox」、Microsoftの「Chromium」ベースの新しい「Edge」など、他のブラウザーはこの数年間に、追跡の制限を着実に推進してきた。GoogleのPrivacy Sandbox計画はそうした流れを受けて発表されたが、Chromeがウェブでの活動の64%を占める利用シェア首位のブラウザーであることを考慮すると、その重要性は大きいと分析会社のStatCounterは指摘する。
Googleの発表は、ウェブサイト運営者に対して実質的に次のような通告をするものとなっている。それは、最もよく利用されているブラウザーがウェブの仕組みを変え始めるので、各自備えておくように、というものだ。
Googleによる変更が計画された通りに実現すると、「ウェブは本質的にプライバシーを保護するようになる。具体的な違いは、ユーザーが同意なくこうした情報を収集されプロファイルを構築されることがなくなる点だ」とChromeのエンジニアリング担当ディレクター、Justin Schuh氏は述べた。
Chromeの変更に関する詳細と、Googleが計画している変更のスケジュールは、Googleのブログ記事で確認できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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