Shiftallは、スケジュールと連動し、服装の“被り”を教えてくれる姿見「Project: NeSSA」、つくりおきを冷蔵保存し遠隔から加熱できる調理家電「Cook’Keep」とARプロジェクション機能を備えたペンダント型照明器具「BeamAR」のプロトタイプを「CES 2020」で展示している。
Project: NeSSAは、特定の人に会う際、前回と同じ服装で出かけてしまい恥ずかしい思いをしたことがある人のために開発中のスマート姿見。利用者が日常で使うカレンダーアプリの出席者の名前やイベント名から推測し、前回の服装と今の(姿見に映っている)服装をソフトウェアアルゴリズムで判定。前回の服装と類似度が高い、つまり“服が被っている”状態を検知すると本体に内蔵されたランプで通知する。
Cook’Keepは、作りたてで熱いままの食材や料理をそのまま投入し、そのまま冷蔵庫と同様の冷蔵状態で保存できる機能と、Cook’Keepで冷蔵中の食材や料理を遠隔操作で最大90度まで温められる機能という2つの機能を有した調理家電。
取り外し可能な金属製食材受けを備えており、炊きたてのご飯や作りたてのスープなどを熱々の状態で投入したのち、ボタンまたはスマートフォンアプリの操作で10度未満まで冷却できる。
これにより、作り置きした料理であっても、帰宅してCook’Keepを開けると、炊きたてのご飯や調理したての食事がすでに用意されている、という体験が可能になるという。
温め機能は本体ボタンによる時刻指定のほか、スマートフォンアプリを使って外出先から温める時間を指定することも可能。スマートスピーカーと連携し、帰宅時にスマートスピーカーへ話しかけると帰宅までの時間に合わせて料理を温める、という機能の搭載も検討している。
さらには肉や魚などさまざまな食材を低温で時間をかけて加熱する低温調理器としても使うこともできる。
BeamARは、ARプロジェクション機能を備えたペンダント型照明器具。テーブルのような平面の上に吊り下げると、800lmのLED照明で卓上を明るくするだけでなく、卓上に置かれた物体を内蔵のカメラが認識し、物体に合わせたさまざまな情報をプロジェクターユニットから投影できるのが特徴。
例えば、テーブルに料理を置くだけでその料理の歴史や調理方法を投影し学んだり、特定の図柄が書かれたカードを認識してニュースや天気といった情報を投影できる。
同社によると、従来から同様のコンセプトを持った製品は存在したが、照明が暗くないと使えないなどの課題があったという。そこで、BeamARは本体にLED照明の機能を搭載し、特定の対象物が現れたら照明の照度を絞ってプロジェクションマッピングを実施。終了後は、元の照度に戻るというプロセスを自動で処理することを可能とした。
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