長年にわたりFacebookの幹部を務める人物が、Facebookは2016年の米大統領選挙でDonald Trump候補の勝利に寄与したと述べている。ただし、ロシアのトロール(荒らし)がFacebookを利用して干渉したり誤った情報を拡散したりしたことは、勝利の理由ではないという。「Trump氏が勝ったのは、私がどの広告主からも目にすることのなかった、単独で最高のデジタル広告キャンペーンを同氏が展開したからだ。それに尽きる」と、Facebookで仮想現実(VR)および拡張現実(AR)事業を率いるAndrew Bosworth氏は述べた。
このコメントは、Bosworth氏によるFacebook社内での投稿が流出したもので、The New York Timesが米国時間1月7日に報じた。Bosworth氏はのちにこの投稿を自身の公開用Facebookページに転載した上で、「一般に公開するために書いたものではなかった」と述べた。
2019年12月30日に投稿されたと報じられている2000語超の文中で、Bosworth氏は、Trump氏が勝利したのは選挙戦でFacebookの広告ツールを利用したことが助けになったとして、2020年も「同じ結果につながる可能性は大いにある」と述べている。Bosworth氏はさらに、Facebookがそうした結果になることを防ぐ目的で政治広告に関する規則を変更するのは避けるべきだとくぎを刺し、「ロード・オブ・ザ・リング」の場面を引き合いに出して主張を展開した。
Facebookはコメントを控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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