NECと広島電鉄、一日乗車券をデジタル化--広島エリアのMaaS実装に向けた第1弾

 NECと広島電鉄は、広島エリアにおけるMaaSの取り組みの第一段階として、広島電鉄の電車一日乗車券などをデジタル化すると発表した。

 広島電鉄では、紙の電車一日乗車券などフリー乗車券を、年間計20万枚ほど発行している。NECと広島電鉄は、利便性向上や観光振興による都市活性化を目指した共同研究の一環として、フリー乗車券をスマホ上で購入・表示できるモバイル乗車券サービスの提供を決定した。

広島電鉄が提供する紙の一日乗車券(左)と、新たに提供するモバイル乗車券(右)
広島電鉄が提供する紙の一日乗車券(左)と、新たに提供するモバイル乗車券(右)

 モバイル乗車券は、ウェブブラウザ上で購入および表示が可能。スマホアプリのインストールは不要となっている。乗車券は事前の購入が可能で、複数人分の一括購入にも対応する。利用時は、スマホ画面の提示で乗車可能。回数制限がある一部の施設では、施設に掲示するQRコードを読み取ることで利用できる。また、ウェブブラウザベースとすることで、不正利用防止機能の搭載や、紙の乗車券では実現できなかった「24時間券」などの時間制乗車券に対応できるという。

 NECと広島電鉄はモバイル乗車券について、2020年3月よりサービス提供を開始する。両社は今後、広島電鉄が持つデータ基盤を活用して他事業者との相互連携を進め、経路検索やAIオンデマンド交通、シェアサイクルなどのサービス統合を計画。広島エリアにおけるMaaSソリューションの実装を目指す。

システム導入ステップ
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