無人化の取り組みは、edison.aiによる無人ショップで、日本および米国の特許を取得した商品解析に強みを持つ画像解析技術を用いたもの。商品にICタグなどを付ける必要がなく、安価な低解像度のカメラでレジなし化を実現している。
edison.ai CSOの山浦真由子氏は、「無人店舗が普及していない理由は、コスト構造にある。高精度なカメラを必要とし、高画質な画像処理をするためカメラやサーバのコストが高い。それを解決するソリューションを持っている。ソーシャルメディアの投稿画像の解析をしていた経験から、ラベルが隠れていたり暗かったりするなどの悪条件でも対応できるのが強み」と説明した。
Run Pit内に設置した無人店舗では、客があらかじめ会員登録したスマートフォンでQRコード認証して入店する。商品を手に取り店を出ると、自動会計ができている。支払いは、事前に登録したクレジットカードを使用する。今回は、スペースの問題から1人ずつの利用となっているが、技術的には複数人でも利用できるという。
今回のケースでは、登録していない人が入店して商品を持って行ってしまった場合、受付にアラートが行くしくみを採用している。
今回の無人ショップについて「無人化を目指しているわけではない。単純な作業をオートメーション化することで、コンテンツの充実に時間を割ける、そういう社会をつくっていきたい」(山浦氏)と語った。
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