12月2日~12月8日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
AppleのTim Cook CEOが12月8日から日本に滞在していた。8日は六本木ヒルズのジャパンオフィスからとみられる東京の景色をTwitterに投稿した後、表参道にあるアップル直営店を訪れ、世界最高齢アプリ開発者としてWWDC 2017の基調講演でCook氏自身が紹介した若宮正子さん、3年前にApple 表参道で開発したアプリを披露したことがある13歳の菅野晄さんとの再会を果たした。
またその日の夜はアーティストの星野源氏と居酒屋でディナーのひとときを過ごし、12月9日午前中は慶應義塾大学病院で医療とテクノロジーについて視察、またアプリ企業を回るなど、精力的に活動している様子が伝わってきた。
また12月14日には初のモール内店舗となるApple 川崎がオープンする。
筆者はApple 表参道で日曜日の午後を過ごしたが、店頭ではiPhoneが驚くべき勢いで売れており、AppleのiPhone不調、スマートフォン飽和という世界的なトレンドが嘘のような光景が広がっていた。10万円以上の製品がひっきりなしに売れていく様子は、軽いショックを受けるほどだった。
日本では意外とiPhone 11による年末商戦が成功している可能性がある。さらに、AppleはiPhoneによる業績回復を諦めていないことがうかがえる、アグレッシブな予測が出てきた。
2020年に発売されるiPhoneは、第一四半期に発売されるとみられる廉価版1機種に続き、5.4インチ、6.1インチ2モデル、6.7インチ1モデルの合計4機種になると、著名アナリストMing-Chi Kuo氏は予測する。いずれも有機ELディスプレイが採用され、またQualcommの技術である画面内指紋認証も盛り込まれる可能性があるという。
Appleは2020年に次世代通信規格である5Gをサポートするとみられており、スマートフォン業界としては久々に買い替え需要を喚起することができるチャンスとみられる。そこに4機種の上位モデルを投入するAppleの力の入れようは、並々ならぬものがあるとみてよいだろう。
次期「iPhone」、クアルコムの超音波式指紋リーダーを採用か(12/4) 「iPhone」、2020年は5機種が発売か--著名アナリストが予測(12/6)iPhone 11 Proのユーザーが、ユーザーが意図しない位置情報データの収集をしていると指摘した。セキュリティ研究者のBrian Krebs氏は、一部のシステムサービスで、位置情報サービスを完全にオフにしない限りは位置情報をリクエストし続け、ユーザーが個別には無効にできない設定になっていると指摘した。
AppleのエンジニアはKerbs氏に対して当初、セキュリティ上問題になる動作ではない、想定された動作だ、との説明をしていたが、Appleは正式に声明を出し、起きている事象について説明した。
これによると、結論からすれば、システムサービスは位置情報をユーザーの意図と関係なく撮り続けていることは確かなようだ。ただしその用途は、各国によって異なる無線通信に関する規制を順守するためのものだとしている。
iPhone 11シリーズは新たに超広帯域通信(UWB)をサポートし、より精度の高い位置情報の取得や、デバイス間の位置や距離を正確に計測することが可能となった。その実装例として、現在の所iPhone 11シリーズ同士でのAirDropで、デバイスの方向を向けるとそのiPhoneが大きく表示されるインターフェースを備えた。
UWBは185カ国以上で許可されているそうだが、一方でUWBが禁止されている国もあり、アルゼンチン、パラグアイ、インドネシアなどが含まれる。位置情報を取得し、これらの国々にいた場合は自動的にUWB機能をオフにする制御を行なっているという。
「iPhone 11 Pro」、ユーザーの意図しない位置データ収集との指摘(12/05) 「iPhone 11 Pro」による意図せぬ位置データ収集、アップルが理由を説明(12/06)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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