料金は距離や曜日、時間帯などさまざまなパラメーターに基づいており、公共交通機関とタクシーのコストの中間くらいになる。予約前にアプリで確認できるため、思わぬ費用がかかるということはない。
「MOIAのようなサービスでは、オンデマンドの利便性、パーソナルな安心感や空間、低価格、さらに快適な移動の体験を約束している」とSolis氏は話す。「さらに環境にも優しいため、地球を守り渋滞を緩和しているのだと認識させることで、消費者にとっての価値を高めている」(同氏)
それがMOIAとVolkswagenの利益につながるかについては、今後を見守る必要がありそうだ。ハンブルクでは最初の6カ月で、MOIAの登録者数は26万人、乗車回数は77万回に上った。市から当初100台割り当てられたバンの数は11月までに倍になり、2020年には500台に拡大する計画だ。ユーザー数も堅調に伸びているとZiegenmeyer氏は語る。MOIAはハンブルクにおけるサービス提供範囲を拡大し、最終的には市全域をカバーすることを目指している(同市はこの要望について2021年1月に検討する予定だ)。
MOIAはロンドンでも新たにトライアルを開始しており、ドイツ内外の他の都市とも協議している。北米の複数の都市が含まれるというが、Ziegenmeyer氏は具体的な都市名を明かさなかった。
MOIAに初めて乗車してから15分後、私は目的地に到着した。予定通りだ。
初めてのMOIA乗車は極めてスムーズで、夕食後にはまた利用してもいいという気持ちになっていた。私は帰宅のための乗車を手配しようとMOIAのアプリを開いたが、別の方法を見つけなければならないことが分かった。アプリには「残念ですが、あなたの要望に合うMOIAはありません。後でまたお試しください」と表示されたのだ。結局、キックスクーターで帰ることになってしまった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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