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スマホとスマートウォッチが血糖値管理に革命をもたらす - (page 2)

Jo Best (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2019年12月03日 07時30分
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 CGM端末ユーザーは、友達や家族だけでなく、自分の医療看護チームとも血糖測定値を共有できる。血糖測定アプリにより、医師は患者の血糖値の長期的な状態を把握できる。例えば薬の切り替えや生活の変化などにより測定値に大きな変化があることも分かる。これは治療に役立つ。Leach氏は「糖尿病の症状は時間とともに変化する。医師は、変化に合わせて管理方法を変える必要がある」と語る。

 データをさらに広範囲で共有したいユーザーのために、DexcomのCGMアプリはAppleの「HealthKit」とGoogleの「Google Fit」の両方に対応しており、これらを経由して別のヘルスケアアプリに測定値をフィードできるようになっている。

 DexcomはGoogleの親会社Alphabetのライフサイエンス部門であるVerilyとも2016年に提携し、2018年にその提携を改定した。この共同研究開発から生まれる最初のハードウェアは、Dexcomの次世代CGM端末「G7」だ。G7は従来の端末と異なり、Verilyの電子機器とDexcomのセンサー技術を搭載したオールインワン設計の端末で、2020年に発売の予定だ。

 VerilyとDexcomはソフトウェアでも協力している。Verilyは、これまでアプリや連続血糖センサーを使ったことのない人にとってもアプリがの操作が難しくならないようにしつつ、機能を強化していく方法で、ユーザーエンゲージメントを支援している。

 新規ユーザーは今後増加する見込みだ。世界の糖尿病患者数は、2000年の1億7100万人から2030年には3億6600万人に増加するとみられている。増加する患者のほとんどは2型糖尿病だと予想される。2型の場合、インスリン以外の治療法を採用する場合が多い。

 CGM技術は最終的には、糖尿病になる可能性の高い人々(血糖値が平均より高いが、まだ糖尿病ではない人々)にも展開されていく可能性がある。インスリンを服用していない人にCGMを使わせる目的は、特定の食品や行動が血糖レベルに与える影響を意識し、レベルを適切な範囲に維持できるようにすることだ。

 Leach氏は次のように語る。「実際に直接的なフィードバックを見るまでは、血糖レベル管理の重要性はなかなか理解できないものだ。血糖値のデータを使ったコーチングやアドバイス、解析で、糖尿病予備群の人や、健康な人さえも、もっと支援できると思う。さまざまな可能性があると考え、われわれはそうした人々のために何ができるか学ぶために、多様な領域のテストを行っている」

 従来のCGM端末ユーザーであるインスリン注射で糖尿病を制御している1型糖尿病患者にとって、今後数年間はテクノロジーの新たな変化がもたらされる可能性がある。いわゆる「人工膵臓」と呼ばれる、血糖をモニタリングし、状態に応じてインスリンを投与するクローズドループシステムが登場するからだ。

 糖尿病管理を変革する可能性のある他の進歩も視野に入ってきている。血糖測定値を非侵襲的に取得する技術だ。つまり、血液を採取せずに血糖値を測定するハードウェアだ。研究者は、汗、涙、さらにはユーザーのバイタルサインで血糖を測定できるシステムを開発しようとしている。

 「非侵襲的にグルコースを測定するのは実に難しい。グルコースを、必要なレベルの信頼性と精度で測定できる技術はまだ開発されていない」とLeach氏は言う。多数の企業がこの分野に取り組んでいるが、まだブレークスルーはない。Verilyが取り組んでいた、コンタクトレンズを介してグルコースを測定する実験的な試みは、棚上げされてしまった。

 とはいえ、CGMの未来は、スマートウォッチやその他のウェアラブル端末などの消費者向け技術の開発と密接に関係してくるだろう。「CGMとこうしたタイプのハードウェアとの統合がさらに緊密になる可能性がある」(Leach氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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