Googleと、Alphabet傘下のライフサイエンス部門であるVerilyは、失明につながる恐れもある眼疾患である糖尿病網膜症(DR)と糖尿病黄斑浮腫(DME)のスクリーニングに、機械学習を活用している。その目的は、疾患の早期発見につながる自動スクリーニングを可能にすることと、より多くの人々がスクリーニング検査を受けられるようにすることだ。
Googleの親会社Alphabetの傘下にあるVerilyは、Googleと協力して世界各地で臨床研究に取り組んでいる。両社の米国時間2月25日付けのブログ記事によると、特にインドでは、両社のアルゴリズムによって、一般的な眼科医や網膜専門家と同等の精度で画像を評価できるという研究結果が得られたという。この研究結果に基づき、2019年にはインドのマドゥライにあるアラヴィンド眼科病院で、「このアルゴリズムが初めて実際の臨床現場に導入」されることになったと、両社は述べた。
ブログ記事によると、このアルゴリズムは、欧州連合(EU)における安全、健康、環境保護の要件を満たすことを証明するCEマークを取得しているという。
インドでは眼科医が10万人以上不足しており、6600万人の糖尿病患者のスクリーニングができていないことから、糖尿病網膜症の多くが診断されていない、と両社は述べた。アラヴィンド眼科病院の医務部長で網膜治療を統括するR. Kim医師によると、機械学習によって、より多くの人々が適切なスクリーニングを受けられるようになる可能性があるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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