ROG Phoneと言えば、超音波タッチセンサーのAirTrigger。こちらも進化版のAirTrigger IIを搭載している。AirTrigger IIは本体の右側面の上下2箇所に超音波タッチセンサーを配置しており、本体を横持ちしたときに、ゲーム専用機のコントローラーのLRボタンと同じ効果のボタンとして使用ができる。2つのボタンはさまざまなゲームの好きな操作を割り当てられるので、押しにくい配置にあるボタンのタップに当てることで、操作性が向上する。前モデルとの違いは、片方のみ有効にする設定とタッチ操作だけでなく、スライド操作にも対応したことだ。これにより、より割り当てられる操作が増えた。
eスポーツプレーヤーやハードにゲームをプレイする人だけでなく、ROG Phone IIをオススメしたいのは、ゲームの配信をする人たちだ。ゲームアシスト機能である「Game Genie」機能が搭載しており、ゲームの録画や配信が簡単に行えるだけでなく、メールやメッセージの通知、電話の着信を表示しないように設定できる。ライブ配信でメッセージの通知がきてしまうと、内容によっては個人情報が配信しかねないので、ゲーム配信をする人にとってはかなり重要と言える。
また、ゲーム画面の録画は一般的なAndroid端末のスピーカー音声をマイクで拾うものではなく、ゲーム音のみを内部音声として録音でき、余計な雑音が入らなくなる。もちろん、実況動画の場合はマイク音声を取り込めるので、ゲーム音と音声の両方で録画が可能だ。また、PCを使用してゲームの配信をする場合は、別売りのDisplay Dockを使用することで、タイムラグがほとんどなく無線でPCモニターやPCへの取り込みが可能。また、DisprayPort Alternate Modeに対応しており、USB Type-C to HDMI変換ケーブルを使用することで、同様にPCに取り込める。
他にも長時間プレイに適した大容量バッテリーや充電しながらのプレイでも熱くならない放熱処理と外付けファン、2画面で拡張表示に対応するデュアルスクリーン拡張ユニット、携帯ゲーム機と同じ操作感を得られる専用ゲームコントローラーなど、機能や外部ユニットなどが豊富に用意されている。
サイズ的には薄型軽量を謳うスマートフォンと比べれば厚く重めだが、それでも約240gと許容範囲。多くのスマートフォンがカメラ機能ばかりに特化する中、大容量ストレージ、ハイスペックと差別化を図っているところに、新たな選択肢として考えられるのではないだろうか。もちろん、カメラも背面ツインカメラで幅広い被写体に対応する。ゲームだけを目的とせずとも、その性能の高さとしてROG Phone IIを選ぶのも一つの手だ。
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