UPDATE Appleのクレジットカード「Apple Card」の利用限度額の決定に性差別があると、あるハイテク起業家がツイートで訴えた。このことを受け、Goldman Sachs Groupのクレジットカード事業の慣行に対し、調査が開始された。
David Heinemeier Hansson氏は米国時間11月7日、自分の利用限度額が妻の20倍だったとして、Apple Cardについてツイートで批判した。Bloombergが9日に報じた。このツイートは瞬く間に拡散し、Appleの共同創業者であるSteve Wozniak氏も、同じようなことがあったとコメントした。
Wozniak氏は、「私たちにも同じことが起きた」とツイートした。「私の利用限度額は10倍だった」(Wozniak氏)
The same thing happened to us. I got 10x the credit limit. We have no separate bank or credit card accounts or any separate assets. Hard to get to a human for a correction though. It's big tech in 2019.
— Steve Wozniak (@stevewoz) 2019年11月10日
ニューヨーク州金融サービス局は、調査が行われていることを認めた。
ニューヨーク州金融サービス局の監督責任者であるLinda Lacewell氏はBloombergに対し、「当局は、ニューヨーク州法に違反したかどうかを判断し、すべての消費者が性別に関係なく確実に平等な扱いを受けられるよう、調査を実施する」と述べた。「意図的だったか否かにかかわらず、結果的に女性や保護されているグループを差別的に扱うアルゴリズムは、ニューヨーク州法に違反する」(Lacewell局長)
Goldman Sachsは利用限度額に関する決定において性別が要素となっていることを否定し、信用は個人やその人の信用履歴に基づいていると述べた。
「他の各クレジットカードと同様、申し込みは個別に検討される。当社は個人の収入のほか、個人の信用スコア、借入額、借入への対応状況などの要素を含む個人の信用度を確認する」と、Goldman Sachsは10日夕刻に声明で述べ、「これらの要素に基づき、家族である2人の信用に関する決定が大きく異なるものとなる可能性がある」とした。
米CNETはAppleにコメントを求めたが回答は得られていない。
編集部注(11月11日12時45分):Goldman Sachsのコメントを追記しました。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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