小田急電鉄は10月30日、共通データ基盤「MaaS Japan」と海外MaaSアプリのデータ連携に合意したと発表した。
MaaS Japanは、小田急電鉄とヴァル研究所が共同開発する共通データ基盤。小田急電鉄のほか、さまざまな事業者や自治体が開発するMaaSアプリで活用でき、鉄道やバス、タクシーなどの交通データや、電子チケットの予約・決済機能を提供する。
小田急電鉄は今回、欧州でMaaSアプリ「Whim」を展開するMaaS Global、シンガポールでMaaSアプリ「Zipster」を展開するmobilityXの2社と、データ連携およびサービスの検討について合意した。それぞれのアプリとMaaS Japanを接続し、日本におけるサービスの検討を進める。
また、国内においても、ミックウェアやNTTドコモ、未来シェア、OpenStreet、パムの5社と、データ連携とサービスの検討について合意。各社が提供するサービスとMaaS Japanを接続し、交通サービスの予約・配車システムを用いてサービスを提供する。
同社はさらに、北海道との連携も発表。MaaS Japanを活用し、定期乗車券などの電子チケットを予約・販売するMaaSの実証実験を、十勝地域において実施する。
MaaS Japanについては、交通サービスの予約・配車システムにおいて、日本航空やJapanTaxi、WHILLなどと連携することを発表している。また、小田急電鉄は、MaaS Japanと接続したMaaSアプリ「EMot」を10月30日にサービスイン。箱根エリアや新百合ヶ丘エリアなどで、観光や生活サービスなどの実証実験を展開している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」