「Windows 10X」、クラムシェル型ノートPCにも対応か

Mary Jo Foley (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2019年10月28日 11時43分

 筆者を含むMicrosoftウォッチャーが初めて「Windows Lite」または「Santorini」のうわさを耳にしたとき、情報筋は間もなく登場するこの軽量版「Windows 10」について、Microsoftが「Chromebook」に対抗するための戦略のカギを握ることになると述べていた。しかし、Microsoftが10月に「Windows 10X」を発表した際、このOSが「Surface Neo」などの2画面デバイス以外の機器に対応するとの言及はなかった。そうした中、このほど流出した新たな情報から、Windows 10Xに関するMicrosoftの真の狙いがより明確になったかもしれない。

Windows 10
提供:@_milincic_ on Twitter

 Twitterユーザー「WalkingCat」は米国時間10月25日、パスワードで保護されたMicrosoftのサイト「santorini-os.azurewebsites.net」へのリンクを投稿した。その後まもなく、別のTwitterユーザー「Boris」(@_milincic_)は、そのリンク先サイトのスクリーンショットを投稿した(Microsoftは既にこのサイトを削除している)。そのうち最も興味深い情報の1つは、Windows 10Xが「クラムシェル型と折りたたみ型の両方」で利用できると書かれている点だ。

 10Xを搭載するMicrosoftとサードパーティー製デバイスの価格はまだ発表されていないが、2画面を備えるデバイスは低価格にはならないと考えられる。教育市場でChromebookに対抗するものにはならないだろう。それでもPCメーカーが、従来のクラムシェル型ノートPCのフォームファクターにWindows 10Xを採用すれば、少なくとも価格ではChromebooksに対抗できる、よりシンプルでクリーンなWindows 10X OSが動くマシンを提供できる可能性が出てくる。

 以下は、Borisが投稿したスクリーンショットから明らかになった情報の一部だ。

  • MicrosoftはWindows 10Xの新しい「Start」メニューを「Launcher」と呼んでいるようだ。同社は現在、Androidのランチャーを「Microsoft Launcher」と呼んでいる。
  • Windows 10Xデバイスでは、統合された「Microsoft Search」技術が中心となる。
  • 流出したSantorini関連ドキュメントで繰り返し言及されているテーマは、「ユーザーのフロー」にとどまるということだ。最高製品責任者(CPO)のPanos Panay氏は、同社が「Surface」デバイスを設計してきた手法を説明する際に、頻繁にこのメタファーを使っている。「Windows」「Office」、そしてSurfaceのチームはいずれも最近、ハードウェア体験とソフトウェア体験の構築で協力しているため、この言葉の選択は偶然ではない。
  • Santoriniのドキュメントで言及されているRegina Son氏は、Microsoft 365 Foundational Experiences and Devicesチームのシニアデザイナーだ。LinkedInのページによると、同氏はこのチームに数カ月在籍している。同氏のプロフィールには、現在「次世代のWindows OSとデバイスに取り組んでいる」と説明されており、2画面のWindows 10XデバイスとなるSurface Neoにも触れている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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