防衛関連サイトのC4ISRNETが米国時間10月17日に報じたところによると、米軍はようやく、全米各地のサイロから核ミサイルを発射する際に利用される可能性のある8インチのフロッピーディスクを廃止したという。空軍の595th Strategic Communications Squadron(第595戦略通信飛行隊)を指揮するJason Rossi中佐の話として記事が伝えたところによると、6月に、旧式のStrategic Automated Command and Control System(SACCS:戦略的自動指揮統制システム)のストレージ部品をフロッピーディスクから「きわめて安全性の高いソリッドステートのデジタルストレージソリューション」に切り替えたという。
米国のドキュメンタリー番組「60 Minutes」が2014年に米国の核の管理センターについて放映した際、米大統領が核ミサイルの発射を命令した場合、そこで8インチのフロッピーディスクや1970年代のIBM製メインフレームコンピューター「Series/1」が利用されることが明らかになっていた。
Rossi中佐はC4ISRNETの取材に対し、コンピューターシステム全体は古いものだが、だからこそセキュリティを確保できると述べた。
「IPアドレスのないものをハッキングすることはできない。ほかのどこにもないシステムだ。これは古い。そして非常に優れている」(Rossi中佐)
記事によると、空軍はSACCSシステムに代わるものを探しているというが、それ以上の情報は明らかにしていない。Rossi中佐はC4ISRNETに対し、今回のシステム強化はスピードと接続性を高めるために最近行われたものだと述べた。
米CNETは空軍にコメントを求めたが回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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