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ZOCのライブでリアルとバーチャルが融合--NTTぷらら、5G活用「TECH LIVE」とは

加納恵 (編集部)2019年10月18日 12時55分
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 NTTぷららは10月17日、リアルとバーチャルを融合させた新しいライブ演出「TECH LIVE」を公開した。ステージ上のアーティストに重ね合わせ、バーチャル空間上にオリジナルの映像を重ね合わせられる。10月17日、アイドルグループZOCのライブでトライアルを実施した。

リアルとバーチャルを融合させた新しいライブ演出「TECH LIVE」。タブレット端末を通して見るとステージ上に映像の演出が施されている
リアルとバーチャルを融合させた新しいライブ演出「TECH LIVE」。タブレット端末を通して見るとステージ上に映像の演出が施されている

 TECH LIVEは、10月4日にNTTぷららが発表した音楽ライブ演出技術。空間コンピューティング技術を利用したウェアラブル端末「Magic Leap One」やモバイル端末などを活用し、現実空間では見られない幻想的な空間を立体的に表現したり、来場者が参加できる映像パフォーマンスなどを楽しめたりする。

 ライブ会場、ライブビューイング会場、デジタル空間の3カ所でライブの映像演出を視聴でき、トライアルでは、タワーレコード渋谷店の「CUTUP STUDIO」でライブ、新宿の「WARP SHINJUKU」でライブビューイングを実施。ステージ上にいるアーティストに重ね合わせるようにエフェクトが現れる「MRエフェクト」や、メンバーの動きに合わせて放たれるボールを観客がキャッチすることで得点がたまる観客参加型の演出「MRゲーム」が公開された。

 通常のライブが行われた後、TECH LIVEが実施される2部構成。ライブ参加者の中から抽選で3名がMagic Leapを装着してライブを楽しめたほか、一部関係者にタブレットが配布された。

ウェアラブル端末「Magic Leap One」を装着しても楽しめる
ウェアラブル端末「Magic Leap One」を装着しても楽しめる

 TECH LIVEでは、次世代通信5Gを活用することが特徴で、多数同時接続ができるメリットを生かし、大規模なコンサート会場で、数千、数万人規模のユーザーに、同時にMRデバイスを利用してコンテンツを提供していけるとのこと。従来のライブでは、リードタイムの長い回線手配をする必要があるが、5Gにより回線手配が不要になるほか、高品質化も見込めるとしている。

 通常、設備の異なる多拠点での高臨場ライブビューイングは、プログラムによる照明生成やスモークなどの特殊効果や信号を拠点ごとに生成するが、5Gが普及すればそれをクラウド上で低遅延で実施できるなどのメリットもある。

 今回のトライアルでは、準備期間に約1カ月半を費やしており、会場の照明下での、アーティストの位置特定の精度を上げるためのチューニングに最も時間を使ったとのこと。再度同じ会場でイベントを実施する場合は、半分程度の準備期間で済むほか、プログラムの高度化により、作りこみ領域は減らせる。

 TECH LVEは、照明演出や特殊効果演出の多い、複数メンバーから構成されるアイドルグループなどに向いており、目の前にスクリーンが現れ、別の映像を見ながらライブが楽しめる「MRスクリーン」では、好きなメンバーにフォーカスを当てたカメラ映像を見ながら、ライブを楽しむことも可能だ。

 アーティストの素早いパフォーマンスに映像演出をリアルタイムに重ねていくため、テクニカルリハーサルを繰り返し実施したとのこと。実用化に向けては、初めて利用する会場でかつ、ライブという特殊な環境化でもに日常空間と相違なく即座に対応できる技術革新が必要としている。

ステージ上の様子
ステージ上の様子
TECH LIVEでは、ステージ上に映像演出がある
TECH LIVEでは、ステージ上に映像演出がある

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