日本マイクロソフトは10月17日、10月にニューヨークで開催したSurfaceイベントにて発表したSurface新製品の一部を紹介するSurface Showcaseを開催。米国本社からSurfaceチームの工業デザイナーであるTim Escolin氏が来日し、主に「Surface Pro X」のデザインについて解説した。
同日、日本でもSurface Pro Xは2020年1月から、ワイヤレスイヤホン「Surface Earbuds」は2020年初頭に提供することがアナウンスされた。なお、「Surface Pro 7」「Surface Laptop 3 13.5インチ/15インチ」はすでに予約を開始しており、10月23日に発売予定だ。
Surface Pro Xは、ARMアーキテクチャを基盤とする Microsoft SQ1 SoCを採用。Surface史上最薄となる7.3㎜の薄型で、13インチの大きな画面の搭載を実現している。すでにスペックの詳細は発表されているとおりだ。
見た目はこれまでと大きく変わらないが、ペンの新たなイノベーションとして、専用キーボード(タイプカバー)にペンの格納場所が設置され、さらにワイヤレス充電に対応している。
「しかし、ペンを内蔵させるのは難しいことだった」とも説明する。「ペンを置くと下にコイルがあり、自動で充電ができる。ロゴを上向きに収納するが、上下逆にするなど間違った置き方をしても、自動でひっくり返るようになっていて、何気なく置いても充電できるように導いてくれる。それもこだわりの一つ」という。
Escolin氏は、ペンの格納場所について「“ペンガレージ”と呼んでいる。ペンを内蔵したのは、クリエイティブな作業をしているときに、思考を中断することなく作業の流れに集中できるようにしたいから。絵を描こうとしてペンを取り出し、すぐにしまうといった流れを、ユーザーは『邪魔された』という感覚なくできる」と説明した。
Surface Laptop 3は、新色のサンドストーンやコバルトブルーといったカラーが用意されている。
これについて、「考え方としては好みもそれぞれ違う中で、個性を際立たせようとメタリックな仕上げで、風合いが変わったデザインになっている。なぜ、サンドストーンという色を選んだのか。あえて悪目立ちするような目立った色は選ばず、むしろ繊細な色を追い求めた。皆さんが普段着るような服を着て持ち歩いたときに合うような色を選んだ。日々の生活に溶け込むようなデバイスにしようと考えた」と説明した。
それぞれの個性に合わせ、日々の生活に溶け込ませる──という考え方は、一体型のデスクトップPC「Surface Studio 2」のデザインにも現れている。
「このヒンジアームはクローム製。固定して置いて使うことを想定している。机の模様が反射し、映り込むようになっているので環境に溶け込み、まるでそこに浮いているかのようにSurfaceが存在して見える。(デザインで)オフィスや家の中をコントロールすることはできないが、環境に溶け込ませたデザインにはできると考えた」と語った。
Surface Earbudsは、タップやスワイプでスマートフォンに触れることなくSpotifyのプレイリストを操作できるのが特徴で、Microsoftの「Office」アプリとも連携する。
「ジェスチャー機能を実現したのは、それが将来へ続く一歩と考えるから。たとえばタッチしてパワーポイントの操作ができる。Surface Earbudsはこれ自体がコンピューティングの未来を再定義するものになる」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」