グーグルは10月15日、米ニューヨークで開催した自社イベント「Made by Google '19」にて、完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」を発表した。価格は179ドルで2020年春に発売予定だ。なお、同イベントでは新型スマートフォン「Pixel 4/4 XL」やChrome OSノートブック「Pixelbook Go」もあわせて発表された。
もともと、Pixel Budsは有線タイプのイヤホンとして存在していたが、新モデルでは完全ワイヤレスイヤホンとして登場。イヤホン単体でのバッテリー持ちは約5時間、ケース内蔵のバッテリーを使えば最大24時間まで持続させることができる。スマートフォンとの通信距離も飛躍的に伸びており、屋内では3部屋離れても通信でき、スマートフォンを置いたまま家の中を移動しても途切れにくくなっているという。
筐体は数千の耳をスキャンし、誰でもフィットするように設計されている。「アンビエント・ベント」により、周囲の環境音を取り込むことができるほか、表面は音量などを調整できるタッチセンサーを内蔵。ワークアウトでも使用できるよう、雨や汗を防ぐ防水仕様となっている。カラーは、オーソーオレンジ、クリアリーホワイト、クワイトミント、オルモストブラックの4種類。
ドライバーは専用設計の12mmダイナミックタイプを搭載し、クリアな音質を実現。通話音質の向上もアピールしており、内蔵センサーが通話を検知すると、環境音やノイズを避けつつ声のみを集音するようマイクを調整するという。環境音に応じて自動で音量を調整する機能も搭載する。
グーグルとのサービス連携もポイントとなっており、Google Assistantの呼び出し以外にも、Google翻訳を使ったリアルタイム翻訳も利用可能。相手が話す声をPixel Budsのマイクで集音・変換し、翻訳結果を音声でPixel Budsに出力することができるという。
2016年からAirPodsを展開しているアップルに加え、2019年に入りAmazonやMicrosoftも完全ワイヤレスイヤホンを立て続けに発表している。GoogleもPixel Budsを投入することで、完全ワイヤレスイヤホンは音楽再生デバイスの域を超え、「各社のサービスを音声で利用するためのウェアラブルインターフェイス」という色合いが濃くなってきている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス