P&Gは10月10日、小型家電ブランドのブラウンとしてブランド初のAIを搭載した充電式電動歯ブラシ「ブラウン オーラルB」のスーパープレミアムモデル「ジーニアスX」を10月下旬より発売すると発表した。市場想定価格は3万4800円(税別)。
ジーニアスXは1月に開催されたCES 2019で発表された最新モデルで、「人工知能ブラッシング認知機能」を搭載しているのが特徴だ。本体に搭載するモーションセンサがブラシの持ち方、動かし方やスピードを検知し、AIが数千人分のブラッシングデータとパータンを照合。さらに使用者が口の中のどこを磨いているか、いないかを瞬時に判断して、スマホアプリからリアルタイムにガイドする。
歯磨き終了後もブラッシングの達成度や磨いた時間をアプリで表示するとともに、力の入れすぎを警告するなど、ブラッシング傾向を分析してよりよいオーラルケアへ導く。
従来の製品では、スマートフォンのカメラ機能を使用して磨いている位置を検知していたが、製品本体にAIを搭載することによりハンズフリーで手軽に、歯科医が推奨する正しい歯磨きを自宅で行えるとしている。
プロクターアンドギャンブル インターナショナルオペレーションズ SAシンガポールブランチ オーラルケア アジア部長 アソシエートディレクターの大川正樹氏は、「人生100年時代と言われる。予防の意識が浸透し、ブラッシングの回数は増えているというデータがでてきている一方で、歯周病の有病率も増えている。歯周病は加齢とともに増えていく。10年の間に増加している。原因は磨き残された歯垢。日々のブラッシングに課題がある。働き世代は、ホルモンの変化で唾液量が減ったり歯が黄ばんだり、歯肉が減ってくるなどの変化が出始める。もう一点問題は磨きグセ。調査では約80%が少なくとも口の中に一箇所以上に磨き残しがある。また約60%が歯の裏をほとんど磨けていない」と現状の問題を示し、独自の丸形回転歯ブラシと今回の人工知能搭載のテクノロジを搭載したジーニアスXにより、「新しいオーラルケアのスタンダードを導きたい」と語った。
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