Facebookは、ビデオ通話が可能なスマートディスプレイ「Portal」を家族や友人と連絡を取り合う手段として宣伝してきた。だがこのたび、同製品が仕事の際にも使われることを狙う動きに出た。
Facebookは米国時間10月8日、同社の企業向けSNS「Workplace」向けの新しいアプリをリリースすると発表した。Workplaceの利用者はこのアプリにより、Portalを通じて音声通話やビデオ通話ができるようになる。
これはBlueJeans Networkの「BlueJeans」やMicrosoftの「Skype」といったビデオ通話サービスに対抗するFacebookの動きであり、企業を呼び込んで自社製ハードウェアの販売増につなげる取り組みの強化がうかがわれる。
Facebookが2016年にWorkplaceをリリースすると、Walmart、Spotify、Starbucksなどが採用した。Workplaceは一見Facebookに似ているが、同じ企業内の従業員同士をつなげるもの。Facebookは10月8日、Workplaceの有料ユーザーが2月時点の200万人から300万人に増えたことも明らかにした。
収益の大半を広告の表示で得ているFacebookは9月、自宅のテレビと連携して動画チャットができるようになる「Portal TV」を含む、Portalの新ラインアップを発表した。同社はこれまでのところ、Portalシリーズの販売台数を明らかにしていない。同シリーズに対応するチャットサービスはFacebookの「WhatsApp」と「Messenger」だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」