Microsoftの「Surface」ブランドのデバイスは、再起の機会を提供する。
例えば、同社のノートPCやタブレットのデザインは革新的であると賞賛されている。Microsoftのヘッドホン分野への進出も、米CNETでオーディオを専門とするDavid Carnoy記者から高く評価された。
Carnoy記者は2018年、「Surface Headphones」に初めて手を触れる独占的な機会を得て、「MicrosoftのSurface Headphonesは、ユーザーが高級なノイズキャンセリングヘッドホンに期待する性能を備えている」と述べている。Microsoftの「Cortana」がGoogleやAppleの音声アシスタントよりも劣っていることについては批判を展開したが、これについても、Microsoftはユーザーの声に耳を傾け、この1年間にCortanaとAmazonの人気の高い「Alexa」とのつながりを強化した。
問題を抱えていたサムスンの1980ドルの「Galaxy Fold」と、現時点でまだ発売されていないファーウェイの「Mate X」に代表される新興の折りたたみ式スマートフォン市場において、MicrosoftはSurfaceブランドのスマートフォンで、説得力のある、独自の解釈を加えた製品を提供したいと考えている。半分に折りたためる単一の大型スクリーンを搭載するサムスンやファーウェイのアプローチと異なり、MicrosoftのSurface Duoは、連携する2つのスクリーンを備える。
Microsoftの最高製品責任者(CPO)のPanos Panay氏は、10月2日のイベントでSurface Duoについて、「この製品は、Microsoftの最も優れた部分を集約したものだ。われわれはGoogleと提携して、Androidの最も優れた部分を1つの製品に詰め込んでいる。これは業界を推進するテクノロジーだ」と語った。
それが現実になるかどうかは、これからの1年で何が起こるかにかかっている。Microsoftによると、Surface Duoスマートフォンと、(スマートフォンではない)大型の折りたたみ式モバイルデバイス「Surface Neo」の発売は2020年になる見通しだという。同社はそれまでの時間を利用して、アプリ開発者と協力し、同デバイス向けのユニークなプログラムを開発する計画だ。
「Microsoftはそれを実現するためのリソースを持つ数少ない企業の1つだ」。Moor Insights & StrategyのアナリストであるPatrick Moorhead氏は、自身の使用しているサムスンのGalaxy Foldスマートフォンから、筆者にそう答えてくれた。Moorhead氏は、2020年の発売時にSurface Duoも購入するつもりらしいが、その理由の1つは、Surface Duoがきっかけとなって、新たな分類のデュアルスクリーンスマートフォンが登場すると考えていることにある。「折りたたみ式スマートフォンの体験を、きちんとしたものにすること。Microsoftはそのための能力を示している。Surfaceチームは、それを理解していることを証明してきた」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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