Appleはこれまで、デジタルアシスタント「Siri」からデフォルトで呼び出せるアプリを、おおむね自社開発のアプリに限る方針をとり続けてきた。だが、同社はようやくこの制限を緩和し、サードパーティー製アプリにも門戸を開放することに決めたようだ。
Appleが「WhatsApp」や「Skype」などのアプリとSiriの連携をより円滑にするソフトウェアアップデートを2019年内にリリースする計画だと、Bloombergが米国時間10月2日に報じた。
このアップデートにより、Siriは必ずしもApple純正の「電話」や「FaceTime」アプリではなく、その相手とのやり取りによく使われているアプリをデフォルトで呼び出すようになるという。たとえば、あるユーザーがある相手と、たいていの場合はWhatsAppを使ってコミュニケーションしていると認識したら、Appleの「メッセージ」アプリではなく、WhatsAppでメッセージを送信するようになるということだ。
今でも、道案内の際に「Googleマップ」を開く、メッセージをWhatsAppで送信するなど、サードパーティー製アプリを使ってSiriにタスクを実行させることはできるが、制約がある。Siriに対し、ただ「道順を教えて」あるいは「メッセージを送って」と言うのではなく、使うアプリの名前を具体的に挙げて指示しなければならないのだ。アプリ名を伝えない場合、Apple純正のアプリで命じられたタスクを実行するのが、Siriのデフォルトの仕様となっている。
Appleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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