Microsoftは米国時間9月23日、定例外のセキュリティ更新プログラムをリリースした。セキュリティの問題2件を修正している。実際に悪用されている「Internet Explorer」(IE)のスクリプトエンジンのゼロデイ脆弱性と、「Microsoft Defender」の脆弱性だ。
2つの脆弱性のうち、より重要なのはIEのゼロデイ脆弱性だ。すでに実際に悪用されているとみられるためだ。
攻撃に関する詳細は明らかにされておらず、Microsoftがそうした詳細を公開することはあまりない。GoogleのThreat Analysis GroupのClement Lecigne氏が攻撃や脆弱性をMicrosoftに報告した。
Microsoftによると、リモートコード実行(RCE)の脆弱性が存在する。「この脆弱性が原因でメモリーが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できるようになる恐れがある」という。
StatCounterによると、Internet Explorerの市場シェアは1.97%まで低下している。攻撃に対して無防備なユーザーの数は少なく、攻撃の規模は限定的だと考えられる。
このIEの脆弱性「CVE-2019-1367」について、Microsoftはセキュリティアドバイザリーで、23日の更新プログラムをすぐに適用できないユーザー向けのシステムを保護するためのさまざまな次善策についても説明している。
また、Microsoft Defender(以前は「Windows Defender」と呼ばれていた)のサービス拒否(DoS)脆弱性「CVE-2019-1255」も修正されている。Microsoft Defenderは、広く普及している「Windows 10」など、「Windows 8」以降の「Windows」バージョンに標準で搭載されているウイルス対策ソフトウェアだ。
Microsoftは、この問題を発見したF-Secure CounterceptのCharalampos Billinis氏とTencent Security Xuanwu LabのWenxu Wu氏に謝意を表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」