Facebookの仮想通貨「Libra」の前に、またもや新たな難敵が立ちはだかることになった。今回、この仮想通貨の計画について質問しようと待ち構えているのは世界各国の銀行だ。Financial Times(FT)の報道によると、Libraの担当者らは9月16日に、世界の中央銀行26行の当局者と会合を開くことになったという。この会合は、Libraの「利用範囲と設計」をテーマにスイスのバーゼルで開かれる。
Libraについては、6月の発表以来、世界各国の政府高官や規制当局が懸念を示している。米国では、上下両院の委員会が7月に公聴会を開催した。
Facebookなどが共同で設立し、Libraを監督する役割を担うLibra Associationは、この仮想通貨の狙いについて「多くの人々に力を与える」ことだと述べている。銀行口座を持たない人も、このデジタル通貨を利用すればさまざまな取引ができる。
Libraが懸念されている理由の1つは、Facebookが、プライバシーがらみの問題への対応で成功と失敗を繰り返してきたことにある。また、相場の変動、マネーロンダリング、消費者保護などの点でも、Libraは不安視されている。規制当局は、Facebookが世界中に膨大な数のユーザーを抱えていることから、Libraが発行されれば利用者は急増する可能性があると想定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス