学習管理アプリ「Studyplus」や、教育事業者向けの学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」を提供するスタディプラスは9月18日、日本初(同社調べ)となる大学受験生向け電子参考書のサブスクリプションサービス「ポルト」を9月17日に公開したと発表した。料金は月額980円。
サービス開始当初は、主要な教育系出版社12社(アルク、旺文社、学研プラス、KADOKAWA、講談社、新興出版社啓林館、スタディカンパニー、世界思想社教学社、Z会ソリューションズ、第一学習社、東京書籍、山川出版社)の約30冊の参考書を利用でき、2020年度夏には100冊に拡大する予定。
ポルトでは、大学受験の主要科目である5教科(国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語)から、17科目(国語<現代文、古文、漢文>、日本史、世界史、地理、現代社会、倫理、政治・経済、数学1、数学A、数学2、数学B、数学3、物理、生物、化学、地学、英語)の参考書が利用可能。
利用者は、参考書一覧からコンテンツを選択して「本棚」に追加することで参考書を利用できる。参考書は科目や内容ごとに、スマートフォンでの学習に最適化されたデザインとなっているほか、参考書ごとに進捗率や正答率が分かる学習データの把握にも対応しているため、ユーザーの反復学習にも適しているという。さらに、英語科目の参考書の多くは、ネイティブな発音による読み上げ機能が搭載されているとのこと。
2019年4月に学習用デジタル教科書を制度化する法令が施行され、同年6月には東京都教育委員会が都立高校へのスマートフォンの持ち込みを容認することを決めるなど、行政や教育現場でも教育IT化が進んでいると同社は説明。これを受け、個人利用におけるデジタル教材の需要、スマートフォンを使った勉強のさらなるスマート化を主眼に、電子参考書のサブスクリプションアプリを開発したという。
今後は、新興出版社啓林館、Z会ソリューションズ、第一学習社と協業し、学校法人への販売パートナー体制を構築。ポルトを授業や自宅学習で利用する学習用デジタル補助教材として提供し、2020年度には約100校への導入を目指す。
さらに、同社が提供する学習管理SNS「Studyplus」とも連携する予定。学習ビッグデータを活用した生徒ひとりひとりの学習状況に最適な参考書のレコメンド機能の提供などを視野に入れているという。
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