「iPhone 11」シリーズの第一印象--最大の賭けはカメラ機能 - (page 2)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2019年09月13日 07時30分

 iPhone 11 Proと11 Pro Maxでは、新しいマット仕上げと美しい外観のスチールの筐体が採用されており、中身がぎっしり詰まっているように感じる。これを荘重だと思う人もいるかもしれないが、われわれは少し重いと感じた。ミッドナイトグリーンの本体カラーの魅力は、写真では伝わりきらない。われわれはこの色を大いに気に入った。仕上げだけで通常のiPhone 11と11 Proの価格差を正当化できるかどうかは分からないが、あの望遠レンズが搭載されていることで、機能セットのバランスがとれている。

ミッドナイトグリーンのモデル
提供:James Martin/CNET

 iPhone 11 ProおよびPro Maxで3つのカメラレンズを切り替える操作は、滑らかに感じる。そして、Appleが「3D Touch」の代わりに採用した新しい「Haptic Touch」フィードバックは、鮮明な新ディスプレイを指で長押しするだけで、かなり簡単に呼び出すことができる。

背面カメラ:広角、超広角、望遠

 iPhone 11 Proと11 Pro Maxは、カメラが最大の目玉だ。競合ブランドはトリプルカメラシステムをすでに採用しているが(4つの背面カメラを搭載する製品もある)、Appleが広角レンズを望遠センサーおよび超広角センサーと組み合わせるのは今回が初めてだ。

 本当に知っておく必要があるのは、メインの1200万画素のカメラレンズから1300万画素の超広角レンズ、1200万画素の望遠センサーに切り替える操作(メインのカメラ画面から行う)を、できる限り簡単にできるようにAppleが設計している、ということだ。

 華為技術(ファーウェイ)の「P30 Pro」やGalaxy Note10といったほかのスマートフォンでこの種のカメラシステムを使用した経験から言うと、超広角レンズで撮影したときは本当に、より雰囲気のある写真や印象的な写真を撮影することができる。風景を撮影する場合は、特にそうだ。Appleによると、超広角レンズで撮影できる範囲の広さはメインカメラの4倍だという。

 逆に、望遠レンズは、撮影者が被写体から遠く離れすぎていて、顔や細部をよく認識できないような場合に威力を発揮する。例えば、コンサートや歴史的な建造物の細部のつくり、遠くに見える有名人などを撮影するのに効果的だ。Appleによると、望遠レンズの光学ズームは最大2倍だが、iPhone 11 Proと11 Pro Maxはカメラシステムを通して合計4倍の光学ズームを提供するという。

 専用のナイトモードも、ハイエンドのスマートフォンではすでに基本機能の1つになっている。ナイトモードの狙いは、暗所での撮影で細部を明るくし、ノイズを減らすことにある。

 しかし、iPhone 11の発売時にはまだ利用できない、非常に興味深い機能がある(3機種すべてに提供される予定)。iPhoneが自動的に連続で撮影する9枚の写真から最も優れた特徴を抽出する「Deep Fusion」だ。Deep Fusionは機械学習を使用して、これらの画像をすばやく組み合わせ、ユーザーが自分で撮影した場合と比べて細部が鮮明な合成写真を生成する。実際のところはどうであれ、理論上はそういうことになっている。

iPhoneの新しいラインアップ
iPhoneの新しいラインアップ
提供:Apple/Screenshot by Jessica Dolcourt/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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